不動産で求められる個人情報の開示問題。
不動産を探される時。
不動産会社では、ある程度の個人情報の提示を求める事があります。
大半の方は、そのまま情報を提示して頂けます。
ただ、なぜそこまで情報を出す必要があるのか。
と思われる方もいます。
それが、入居申し込みをしたり、購入申込をする段階になると、
かなりの個人情報の開示を求められます。
なぜそこまで情報が必要なのでしょうか。
どんな人が内見するのか、は最低限必要な情報
まず、不動産会社に来店すると、
最低限でもお名前や連絡先、お住まいになる家族人数など聞かれると思います。
賃貸物件を探すのであれば
当然、誰が住むのか、単身者なのか家族で住むのか。
なぜ、お部屋を探しているのか。
そこは、物件を探すうえで必要な情報です。
物件には、単身者しか住めない。
まれには単身者は入居できない。
など条件がつけられている物件もあります。
また、今の住まいが狭いから、
とか陽当たりが悪いから引っ越したい。
など不動産を探す理由は様々です。
それを、正確に伝えて頂ければ
より希望する条件にあった不動産が探せます。
2DKで何万円まで、駅からの距離は10分以内。
などの条件を伝えるだけでは、
伝わらない内容があるからです。
不動産は所有者の大事な財産です。
ご自分で提示された希望条件。
もし、更に詳しい情報を話してみると、
違った内容、条件に変わっていく、
という事が実際によくあるのです。
何が一番優先するべきことなのか、
本当に必要と思うものは、どんなことなのか。
など以外にご本人が気づかない場合もあるのです。
そして、実際に物件を内見しよう。
となれば、お名前や電話番号などは聞かれるのが普通です。
なぜなら、不動産には所有者がいます。
大事な財産です。
それを、見て頂く以上、どこのどなたなのか。
それを確認するのは、当然だと思います。
名前も連絡先も教えたくないけれど
とにかく物件を見せてくれ!
という方には、お見せできないかもしれません。
お互いの信頼関係も大事だからです。
不動産申込時には詳細な情報が求められます
内見して、気に入った場合には申込をします。
その時は、更に詳細な申込者の情報を求められます。
不動産を借りる、購入するとなれば、
その費用を払うだけの資力があるのか。
継続的な収入が見込めるのか。
勤務先の情報・どんなお仕事をしているのか。
ご本人の確認。
何かあった時の連絡先。
など、様々な個人情報の提示が求められます。
賃貸であれば、入居後にきちんと住んで頂けるのか。
問題を起こさないか。
など、様々な方向から審査が行われるからです。
それは、不動産という大事な財産をお貸しするのですから
当然と言えば当然だと思うのです。
個人情報取り扱いが心配。でも開示できなければ申込はできないかも。
もちろん、この時代ですから
個人情報の取り扱いが心配になるのは当然です。
先日もお客様から
「この個人情報が流出したらどうするのか」
と、言われた事があります。
心配されるのは、当たり前です。
でも、不動産所有者の立場で考えると
情報は出して頂いて確認が必要です。
もちろん、個人情報は、不動産契約に関わること以外には利用しない。
という確約も取り付ける筈です。
それでも、個人情報を出せない、
と言われると、不動産の契約ができなくなります。
確かに、どこから個人情報が洩れるかわからない。
という時代ではあります。
ただ、不動産取引においては現段階では必須な情報です。
こんな時代だからこそ、お会いして信頼関係が築けるのが良い。
と思います。
関連した記事を読む
- 2025/05/26
- 2025/05/25
- 2025/05/24
- 2025/05/20