崩壊寸前の建物がある狭小土地の売却
先日ある土地(古屋付)の売却が成立しました。
住宅地の中にある、狭小土地。住宅。
色々問題があり、売却にはかなり手間取った案件でした。
狭小なのに建蔽率40%しかない土地
東京都内の第1種低層住居専用地域。
低層住宅地の為良好な住環境を保護する地域のこと。
その為、建ぺい率 が40% 容積率が80%
という制限があります。
土地に対して建物が40%の範囲でしか建てられないのです。
ところが、土地の広さはわずか36㎡。
坪数で言うと10坪強しかないのです。
もし、そこに新たに建物を建てようとすると
14㎡、わずか4坪しか建てられないのです。
4坪というと8帖程度の広さという事です。
1階に全部で8帖しかなければ、入口・水回りだけで
一杯になり居室は取れないかもしれません。
もし2階建にしようとすれば、階段も必要かもしれません。
2階建で上に一部屋、下に入口と水回り。
そのくらいしか出来ないのでは?
という広さなのです。
古屋は倒壊寸前で危険
現況では、古屋が建っています。
古屋は、建ぺい率・容積率をオーバーしています。
だから、少し大きな建物ではありました。
ところが、昔の建物なので外壁は木で貼られています。
それを一部剥がしたりしていたため
建物内部まで腐食がすすみ、
基礎までくずれてしまっていました。
もし、そのままリフォームしようとするなら
新築より費用はかさむでしょう。
もし、解体をするのであれば
狭い土地で近隣も立て込んでいます。
機械で壊すことも恐らくできなさそうです。
その場合、人の手で解体することになり
解体費もかなりの金額になると思われました。
市役所から特定空家として勧告
建て替えも大変。
リフォームも難しい。
解体費用もかなりかかりそう。
そんな問題だらけの物件でした。
もちろん、誰も住んではいません。
今にもくずれそうな建物なので
近隣からも苦情があがっていました。
市役所からもいわゆる【特定空家】に指定されています。
著しく危険な建物として注意喚起がされていました。
もし、更地にして駐車場として利用しようとしても
入口の広さもないので、車が1台がやっと?
という土地でした。
売却金額もそれらの条件から
かなり安く売りにだしたのです。
リフォームして利用も困難な建物
建物が直せば使える状態であれば
何とかなった物件です。
オーナーは、直そうと思って所有していたのです。
自分で修繕してみよう、と考えて
壁を壊したりしている内に
逆に手の付けられない状況になってしまったのです。
売却金額が安いので
直せば利用できて、賃貸に出せば利益があがるのでは。
何て考える方も多く、たくさんの問い合わせが来たのです。
でも、実際の状況を見て結局売れなかったのです。
狭小土地は地続きの人に購入してもらいたい
このように、狭小で利用価値が余りない物件の場合。
隣の方や後ろの家など繋がった土地の方が購入するのが
最も有効なのです。
狭い土地を自分の土地とつなげれば、
土地も広くなり、使いみちも広がるからです。
ただ、近隣の方が買う必要が無い場合や
金銭的な余裕がない場合もあります。
問題解決には、建売業者が隣の方の土地と一緒に購入する。
という場合もあります。
今回は、幸い続いている土地(地続き)の所有者が
購入してくれることになったのです。
隣地の所有者に売却
地続きの土地の所有者も、狭い土地だったので
多少広くなり、土地の価値はあがりそうです。
壊れそうな建物の乗った狭小地。
所有者も、市役所の是正命令前に何とか
処分する事ができました。
そして、購入した方にとっても、良い結果となったのです。
苦労した売却案件でしたが、
上手くまとまって、本当によかったと思いました。
不動産を放置したままでいる方。
早めにどうするか、を考える必要があると思います。
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