共同住宅の受水槽。定期的な管理が必要です。
マンションなどの共同住宅の給水設備。
その一つに受水槽というものがあります。
ご存じの方も多いと思いますが、一度に大量の水を使用する建物。
そこで水道管を通り送られた水をいったん貯めておくものです。
受水槽は、安定して水を供給できる施設です。
ただ、その管理には十分な注意が必要となります。
受水槽は定期的な清掃や設備の点検が必要です。
水道管から直接各戸へ水が引かれる訳ではないので、
衛生面の管理に十分注意しなければなりません。
長い間タンク内に水が貯められた状態なので
この受水槽は定期的に清掃などを実施しなければなりません。
少なくとも年1回の清掃。
また、タンクから各戸へ給水する為のポンプなどの
設備も点検する必要があります。
この定期的な清掃や、設備などの管理はそれなりに費用がかかります。
最近では、受水槽を使用せずに直接各戸へ給水できるように
切り替えることも増えています。
マンションの上の階なでへも水圧が十分取れる場合など、
直接排水管から各戸へ給水できる事があります。
そうやって直接給水できるようになると、
今まで利用していた受水槽が不要になるのです。
その不要になった受水槽。
その後処理も問題になります。
受水槽から各戸への直接給水への切り替え
直接給水できるようになれば、
タンクに貯めた水ではなく
いつもきれいな水をそのまま利用できます。
利用者にとっては、安心です。
管理していた側からも、定期的な受水槽の清掃や
ポンプなどの機器メンテナンスも不要です。
ポンプなどは壊れてしまうと、実はかなりの費用がかかるのです。
もちろん直接給水をする為の工事費用も
決して安くはありません。
それでも、何かと面倒なメンテナンスや、水の安全性などから
直接給水に切り替えるケースが増えているのです。
ようやく直接給水工事が終了。
その後受水槽の撤去となります。
ところが、受水槽はとりあえず残したまま。
というケースもみられるのです。
不要となった受水槽の撤去。
放置されたままの受水槽。
受水槽というものは、かなりの場所をとります。
もし、部屋の前に置かれていたとしたら、
視界を遮ることになり、少々うっとうしいかもしれません。
共用部にあれば、陽当たりが悪くならないまでも
やはり、邪魔かもしれません
古くなってくると、使用していないせいもあり
錆びたり、汚れたりするので見栄えもよくありません。
なぜ、そのままになっているのか。
と言えば撤去に費用がかかる。
それが一番の原因だと思います。
とりあえず、給水できれいな水が手に入るようになった。
受水槽の定期清掃も費用のかかるポンプの交換も
いらなくなった。
そのうち、放置されている受水槽の事も気にならなくなるのでしょう。
そして、共用部には古くなった受水槽が残ってしまうのです。
受水槽撤去には費用もかかりますが、早めの対処をおすすめします。
この残ってしまった受水槽。
すでに利用していないのですから
いずれ撤去する必要があります。
確かに撤去費用はかかりますが、
劣化して危険になることもあります。
マンションに住んでいる方から、クレームになる事もあるかも。
出来れば、早めに撤去する事を
所有者の方にはおすすめしています。
大きなタンクが無くなれば、スペースもできます。
共用部であれば自転車置き場に使えるかもしれません。
受水槽を撤去し直結水道にする。
という事は、入居者にとっては嬉しいこと。
費用がかかるのは大変ですが、受水槽の撤去まで
行いたいですね。
関連した記事を読む
- 2024/11/20
- 2024/11/19
- 2024/11/18
- 2024/11/17