街に密着した地元の不動産会社。大家さんとの長い付き合いにも変化が
ある種、下町的な雰囲気もあります。
そんな街には、古くから賃貸物件を持ち続けている大家さんが、たくさんいます。
幸いそのような大家さんたちと当社は長いお付き合いをさせて頂いています。
まだまだ地元の不動産業者も残っていて、それらの会社同士横のつながりもあります。
そんな場所でもありました。
たくさんの不動産会社からアプローチされる大家さんたち。
そんな街でも、世の中の変化と同時に
どこの地域でも起こるような事が起きてきました。
西武池袋線の急行停車駅でもあるひばりが丘。
そんな事からも、駅近くには有名賃貸会社が軒並み出店。
有名大手不動産会社は両側にずらっと軒を連ね
【不動産ストリート】と言われるような通りが出来ました。
新しく出店してきた不動産会社は、
当然ですが、次々と賃貸を所有している大家さんを訪問。
「当社にこのお部屋を直接ご紹介させて下さい!
希望しているお客様もいます。
直ぐに、お客様をつけられます」
と営業していきます。
もちろんこのような営業は、ある意味当然と言えます。
物件が古くなってきて空室に悩むようになった大家さん。
そんな言葉はとても嬉しいものです。
そこで大家さんは、「お願いします」と
営業にきた会社に募集を依頼します。
新しい会社のおかげで空室は埋まります。でも、折角馴染みになった担当がすぐ変わってしまう
募集を依頼された会社からは
「賃料はもっと安くしませんか?」
「礼金・敷金は無しの方が良いですよ」
など様々なアドバイス?を受けます。
「そんなものか」とアドバイスを受け入れてみれば、
家賃はかなり安くなったりします。
そでも、空室は早めに埋まりました。
嬉しくなった大家さんは「担当者はとても良い人だ」
と思った大家さん。
出来れば、これからもお願いたいと思いました。
でも、折角仲良くなった担当者さん。
不動産会社の従業員は、正直辞める人は多いのです。
辞めないまでも他の店舗へ転勤という事も良くあります。
結果1年も経たないうちに担当者が変わったりします。
仕方がない事ではありますが、
大家さんは少々不安になるようです。
仲介した会社が入居後何もしてくれない、と言う大家さん
大家さん達は入居者にトラブルが起きる。
そうすると、そのお客様を仲介した会社に相談する事が多いのです。
ところがーーーー
相談してみても親身になってくれない。
とか、担当が変わったのでわからない。
と言われます。
昔から付き合っていた街の不動産会社なら
対応してくれたのに。
更に退去になっても管理していないからと対応しない。
もし退去立会が必要なら有料ですよと、言われた。
など、大家さん達の不満はつのります。
仲介をした会社からすれば、契約までが仲介です。
たまたま、その時はお客さんを紹介したけれど
それ以上管理を引き受けてはいない。
基本は大家さんの自主管理でした。
大家さんとの関係は、契約を締結するまでの仲介業務になります。
管理契約も無いのだから、入居後や退去時の対応は出来ません。
とハッキリ言われる事すらあるようです。
断られないまでも、頼んでもなかなかやってくれない。
大家さんから、そんな愚痴を聞かされることが良くあります。
。
トラブルやクレーム。全て不動産会社がやってくれるのは当たり前ではありません
大家さんが不満を持つ気持ちも良く理解できます。
でも、仲介した不動産会社が悪い訳ではないのです。
昔から付き合いのあった不動産会社には、
ある意味信頼関係があったのです。
特に契約書などが無くても
当然のように、空室の募集。
退去時の立会。
入居中の修繕の手配。
など様々な事をやってくれました。
大家さんも、それが普通と思っていました。
クレームが入っても、不動産会社が何とかしてくれる。
それが当然?だったのです。
不動産会社もその会社を信頼しているので
他の不動産会社に話をすることもありません。
だから、無償であっても一生懸命力になっていたのです。
でも、そのような信頼関係的なものだけでは
もう今はやっていけなくなったようです。
賃貸物件は入居後も管理が必要。それは立派な業務です。
募集をする際大家さんは、たくさんの不動産会社に依頼します。
早く空室を埋めたいからです。
自主管理であれば数社に募集を依頼するのはもちろん自由。
その後も特定の不動産会社と管理契約を結ばない。
そういう場合、大家さんは自分で物件を管理しなければなりません。
契約仲介をしただけの会社。そこにトラブルの解決を丸投げする。
それは、本来おかしいのです。
契約を結ぶ時には、不動産会社は仲介手数料をもらいます。
それは、契約の仲介業務なのです。
賃料督促、近隣トラブル、設備トラブル。
様々なトラブルを解決するのは、管理業務です。
管理業務は煩雑でとても手がかかる事が多いのです。
その業務を不動産会社に依頼するのなら、対価を支払う必要があるのです。
トラブルの解決は不動産会社が当たり前。とは言えないのです。
当社でも良くあるのですが、10年以上前に入居した契約者がいます。
その入居者と問題が起きると
「お宅が入れた入居者よ!」
と、いつまでも言われる事があります。
仲介会社がトラブルを解決するのが当たり前。
それは違うのかもしれません。
言い方は悪いかもしれませんが、大家さんの中には
そのような甘えがある方も多いようです。
結構な手間とストレスがかかるトラブルやクレーム。
それを、今まで電話一本で黙ってやってくれていた。
それは当たり前でない。
という事をこれからは理解して頂きたいと思うのです。
もちろん、街の不動産会社は、大家さんが困っている時に
お手伝いをする事ができます。
でも、大家さんも管理業務を無償でやってくれる。
それは当たり前ではない。
と考え方を変えていく必要があるようです。
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