株式会社あすかハウジング
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2020年10月22日
ブログ

増える生活保護受給。退去時にも問題が起きる

生活保護者の賃貸契約の問題。

借りる時も、物件探しに苦労します。
ようやく入居が出きたとします。
入居中は、市役所から直接家賃を入金してもらえば
大家さんは安心です。

入居中は問題が無かったのですが
退去の時にも、問題が起きる事があります。

入居者が突然の入院。滞る家賃。そして退去

生活保護を受給している方が、退去することになりました。

もともと、身体を壊していて働けないので
生活保護を受給していたのです。

ある日、具合が悪くなり救急車で病院に搬送されました。
そのまま入院となり退院できる目途はつきませんでした。

お部屋は救急車で運ばれた時のまま。
家賃を自分で払っていたので、支払も滞ってしまいました。
家賃の督促状を出しても連絡も取れない。
そんな中
ようやく身内の方から連絡が来て
入院している事がわかりました。

コロナで身内の方もなかなか面会が出来ず
話も出来なかったのです。

ご本人の希望で借りたままのお部屋でしたが
数か月たっても家賃は溜まる一方。
結局、ようやく銀行から生活保護費をおろしてもらい
溜まった家賃を払う事ができました。

そして身内の方が部屋を片付けて退去する事に。

貸室はあまりにもひどい状態に。現状回復費用がかかりそう。

退去時の立会に行ってみました。
すると、正直室内は大変ひどい状態でした。

水回りなど掃除したことが無いのではないか
と思う程。
かなりタバコを吸っていたようで壁も天井も汚れがひどい

とに角、原状回復にはかなりの費用がかかりそうです。

この状態であれば、原状回復費用も本人負担分がかなりあるでしょう。
借主は、部屋を普通に掃除し管理する義務があるからです。

また、タバコに関しても契約時にタバコによりヤニ汚れ。
経年劣化ではない。との説明もしてあります。

ところが、生活保護を受給していて
本人には蓄えもありません。
市役所も、原状回復費用は負担しないのです。

保証会社を利用していましたが
こちらも原状回復費用までは出ません。

結局かなり多額になる原状回復費用は
結局借主側からもらえないのです。


原状回復費用や滞納賃料へのリスクを回避する工夫が必要

貸主は、預かっていた1か月分の敷金
それ以外は自己負担となりました。

最近は、礼金・敷金 0 物件 というものが
増えてきています。

でも、こんな状況が起きると
やはり、生活保護を受給している方に
部屋を貸すのは リスクがある。
と思う貸主も多くなるでしょう。

保証会社で原状回復費用の出る契約を結ぶ
敷金を1から2か月分預かる

など考慮する必要がありそうです。
また、緊急連絡先もちゃんと連絡が取れる方が
絶対必要です。

生活保護費を支給している地方自治体は
退去時には家賃以外の費用も出ない
そのことを了解している事も大事です。


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