株式会社あすかハウジング
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2021年06月27日
ブログ

増える生活保護受給。入居時以外に退去時も問題が

生活保護受給者に対する賃貸契約。

物件探しも苦労することが多いようです。
ようやく入居が決まったとします。
市役所から入居中直接賃料を入金してもらう手続きができるので
大家さんは滞納などの心配が少ないので安心。
それで入居をOKしてくれる大家さんも結構います。

だから、入居中は特に問題は起きませんでした。
ところが、退去時に、問題が起きる事があります。

突然連絡が取れなくなった入居者。家賃滞納が始まりました

生活保護を受給している方が、退去することになりました。

もともと、身体を壊していて働けないので
生活保護を受給していました。

ある日、具合が悪くなり救急車で病院に搬送されました。
そのまま入院となり退院できる目途はつきません。
でも、その状況は連絡もなくこちらには全くわかりませんでした。

お部屋は救急車で運ばれた時のまま。
家賃は役所からではなく、直接自分で払ってました。
その為、家賃支払も滞ってしまいました。
いくら、家賃の督促状を出しても
本人と全く連絡が取れません。
近所にいる連帯保証人に連絡しても、事情はわかりません。

しばらくして、ようやく身内の方から連絡が来ました。
初めて、入院している事がわかったのです。

ご本人の希望で借りたままのお部屋でしたが
数か月たっても家賃は溜まる一方。
結局、ようやく銀行から生活保護費をおろしてもらい
溜まった家賃を払う事ができました。

そして身内の方が部屋を片付けて退去する事に。

身内の方が見つかりましたが、入居者のお金が引き出せない。

身内の方に家賃支払いを依頼。

ですが、コロナ禍の中
身内と言えども、本人となかなか面会ができません。
受給しているお金について聞きたくても
話も出来なかったのです。

ようやく、話ができましたが
「部屋はそのまま借りておいて欲しい」
と本人は希望しています。
でも、通帳や印鑑、キャッシュカードなどが
どうなっているか全くわからず
お金を引き出すことができません。

その間にも家賃はどんどん溜まります。

ようやく、銀行からお金を引き出せることになって
溜まった家賃を支払えたのは数か月後でした。

もし、退院できたとしても
独り暮らしは出来ないであろう。
と言う事で解約することになりました。

退去した部屋はひどい状態。現状回復費用は誰が出すのでしょうか。。

退去時立会に行ってみると、室内は大変ひどい状態

水回りなどはあまり掃除したこともなさそう。
タバコもかなり吸っていたので
壁・天井・建具もヤニ汚れで変色し臭いもひどいのです。

原状回復するためには、かなりの費用がかかりそう。

通常であれば 原状回復費用にも本人負担が発生します。
借主は、部屋を普通に掃除したり管理する義務があるのです。

更に、タバコに関しては契約時にタバコのヤニ汚れ・臭いは、経年劣化と認めない。
と説明もしてあります。

ところが、生活保護を受給しているのですから、
貯金などの蓄えはありません。
原状回復費用は払えません。
市役所も負担はしてくれません。

結局かなり多額になる原状回復費用については
借主からをは出ない事がわかりました。


部屋を貸す際に十分リスクを回避する方法も考える必要があります。

預かっていた1か月分の敷金
それ以外は貸主負担となってしまいました。

このような事が起きてしまうと
やはり生活保護を受給している方には
部屋を貸したくない。リスクがある。
と思う貸主が多くなるかもしれません。

それでも、何とか貸主負担を減らす為に
契約時に保証会社を利用し
かつ、原状回復費用の出る契約を結ぶ必要があります。
敷金を1~2か月分を預かる

などリスクを少なくするよう考慮しなければなりません。
また、緊急連絡先もちゃんと連絡が取れる方が
絶対必要です。
特に独り暮らしの方であれば猶更です。
保証人も、連絡先もないのは大変不安であり困ります。

生活保護費を支給している自治体からは
家賃以外の費用は出ません。

生活保護を受給することが悪い訳では決してありません。
それでお部屋を借りにくくなるのも困ります。

貸主側だから、貸主も何がリスクなのか理解し
リスクを軽減する方法を考える必要があると思います。


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