西東京市の国史跡下野野遺跡・史跡指定から6周年
西東京市東伏見近隣一帯に広がる
【下野谷遺跡】(したのやいせき)
縄文時代中期(今から約5先年前から4千年前)にあった集落跡。
南関東では傑出した規模と内容を誇っている遺跡です。
その為、平成27年(2015年)3月に一部が国史跡に指定されました。
石神井川流域に広がる大きな遺跡群
下野谷遺跡
ここは、土坑というお墓と考えられている穴のある広場を囲むように住居や倉庫
のような建物が5、6軒並ぶ形状
『環状集落』という縄文時代中期の典型的な構造をしています。
そして、石神井川に面する高台から低地にかけて広がる
かなりの規模の遺跡なのです。
更にこの集落は1000年以上にわたり続いていたようです。
現在の遺跡公園は、おおよそこの遺跡のある中心あたり
石神井川の南の高台の上に作られています。
水とみどりに恵まれたこの土地は、
縄文時代の採集や狩猟を行う土地に絶好の場所であったようです。
出土品は西東京市郷土資料室で展示
下野谷遺跡からは
たくさんの土器や石器が出土しています。
これらの一部は西東京市郷土資料室に展示されているので
実際に見る事が出来ます。
西東京市郷土資料室は
西東京市西原町4-5-6
西東京総合教育施設内(旧西原第二小学校)2階にあります。
下野谷遺跡自体は西集落の一部遺跡公園の地下に保存されています。
また、園内には竪穴住居の骨格復元
出土状況復元、土層模型など縄文時代集落として利用されていた様子
を見て、感じることが出来るようになっています。
毎年開催される下野谷遺跡でのイベント。今年は開催されるかどうか
毎年 春と秋には下野谷遺跡の普及事業として
公園内でイベントが開催されています。
ただ、残念ながら昨年の秋祭りなどのイベントは
コロナウィルス感染拡大防止を受け
中止となっています。
この秋祭りは
子供たちにも縄文時代の体験が出来るような
様々なイベントが用意されています
石のペンダントと作ったり、火おこしを体験したりと
とても楽しいものになっています。
毎年10月に開催されているものです。
今年の秋の開催は、まだ不明ですが
そんな楽しいイベントが開催できると良いですね。
今はイベントは無くても、下野谷遺跡公園は
広々とした場所なので
せめて、縄文時代に思いをはせながら
散歩してみるのも良いかもしれません。
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