賃貸契約時。消火器を購入する必要があるの?
先日退去時立会に伺った時の事
室内の残置物の確認をしていました。
すると、新品の消火器の箱が置いてありました。
そこで、これはお持ちください
と当然お願いします。
すると、入居者が不思議そうな顔をされるのです。
その理由を聞いて驚きました。
消火器がなければ家財保険に加入できない?本当でしょうか
入居者は、当社で管理しているマンションに
仲介会社の紹介で入居されていました。
契約や家財保険の加入は当社で行っています。
それなのに、契約前に仲介会社から
「この消火器を購入しないと家財保険に入れませんよ」
と言われたそうです。
保険は当社指定の保険会社を利用します。
その保険には入居者が消火器を持っている事
という条件など、もちろんついていません。
そのお話を聞いて、驚いたのはむしろこちらでした。
家財保険は借主の家財や貸主への賠償責任などが主
入居者に加入して頂く家財保険
この内容は、もちろん入居者自身の家財の保証
更に貸主に対する賠償責任保険(借主の過失などに対し
貸主への賠償を負担)
などが、主な内容です。
賃貸住宅には、概ね所有者側でも消火器設置などがされています。
もちろん、入居者が個人的に消火器を所有している事は
決して悪い事ではありません。
でも、家財保険に加入する時の条件に
消火器を持っている事
そんなものはありません。
申し訳ありませんが、その仲介会社が
言葉は悪いのですが
消火器を売りつけた、と思われました。
これは本当に必要なのか。確認すると良いかもしれません
入居者は実際に入居していたのは短期間でした。
色々事情もあったのですが
短期間で退去するのは
払った初期費用も殆ど無駄になってしまいます。
折角購入された消火器
まだ新しいので、お持ち帰りいただきました。
消火器を持つこと自体、本当に悪いことではありません。
もしもの時に役に立つでしょう。
でも、結果的に入居者をだますような言い方は
本当に良くない事です。
消火器を売りたいのなら、消火器を保有する事のメリット
などをきちんと説明すべきではないでしょうか。
仲介会社も仲介時に付随して色々な商売をしています。
それも理解できます。
でも、消毒を行うといって数万円を預かる。
消火器が必須と言って消火器を売る。
そういう事を聞くと
同じ不動産を扱うものとして、嫌な気持ちになります。
お部屋を借りようとするとき
おかしいな?と思ったら
管理会社に確認してみたりするのも良いかもしれません。
関連した記事を読む
- 2024/11/20
- 2024/11/19
- 2024/11/18
- 2024/11/17