無くなったら嫌だから物件を仮押さえしたい。そんな事ができますか？

物件を仮抑え（かりおさえ）できますか？
よくそんな質問をされます。

内見して気に入った物件があった。
でも、もしかしたら他にもっと良い物件があるのでは。
と思い、とりあえず無くなっては困るから
この物件を抑えておきたい。
と思い「仮押さえしたい」
「仮押さえできないのか」
という事になるようです。

でも、正確に言えば
「仮押さえ」という形式は無いのです。

A物件を抑えて置いて
もし、もっと気にいるＢ物件が出てくれば
そちらに決めよう。
いわゆる「キープしたい」という意味ですね。

この物件を借りたい
という時には、まず入居申込をします。
入居申込をする、というのは
ハッキリとした意思表示です。

もちろん、貸主側の審査もあります。
審査が落ちる事もあるかもしれません。

でも、入居申込があれば
入居審査を行い、
契約に向けて様々な準備を始めるのです。
審査が通れば、他の申し込みをお断りする
ということもあります。

「とりあえず」という申込は
辞めて頂きたいのです。
貸主さんにとっても、他の検討される方にも
大変な迷惑がかかる事を理解して頂きたいと思います。

入居申込をしても
もちろん、色々な事情があって契約に至らない事も
もちろんあります。
逆に貸主側から断られたり、審査が落ちてしまう事もあるでしょう。
それは、ある意味仕方がない事で
申込した方の責任ではないかもしれません。

また、紹介してもらった不動産会社が
気に入ったのなら、とりあえず申込しましょう
と言って申込書を書かせるケースもあるようです。

まだ、本人が決めていないのに
「とりあえず」と申込書を書かせ
勝手にその物件の管理会社に送ってくる
というケースもあるようです。

早くしないとなくなりますよ！
と言われて慌てて記入してしまった
と、後でお客様にお聞きすることがあります。

確かに人気物件で本当にすぐ決まってしまうものもあります。
でも、もし決めきれないのであれば
一旦保留する事も必要です。

入居申込には
仮押さえ　はないと言ってよいでしょう。

申込書を提出する際に
記載内容に不明の点があり
後で確認して連絡する。
とか、必要書類がすぐ出せないので
待ってもらう。

それは、あるかもしれません。

申込をする方の意思はハッキリしているけれど
手続きが進まない
というケースは、仮押さえ
となるかもしれません。

その場合は、不動産会社の方によく説明を聞いて
進めて頂ければよいでしょう。

あれもこれも抑えたい

これだけは、やめて頂きたいものです。