ご家族からの連絡。大家さんが亡くなったのだけれど、何をしたらよいのかわからない。
先日、マンションの1室を所有し賃貸している大家さんの
ご家族から連絡がありました。
大家さんがご逝去されたとの事。
今まで、賃貸については全く関与されていなかったご遺族。
心配になってすぐに連絡されてきたのです。
ご家族は賃貸契約について殆どわからない。
アパートやマンションを1棟以上所有されている大家さんの場合。
特に複数の不動産を所有されている方であれば、
早目に相続について考えていたり、対処方法を考えていたりしています。
逆に、賃貸している物件がマンションの1室のみだったり店舗1件だけ。
など所有されている物件数が少ない。
という方ほど、ご遺族がその賃貸契約の内容を知らない。
という事が多いようです。
賃料も毎月きちんと入り、更新も仲介会社がやってくれている。
そうすると、普段あまり賃貸物件の事を気にすることがありません。
大家さん一人で何とか出来ていました。
だから、ご家族も余り気にする事もありません。
だから、いざ所有者が亡くなってしまった時。
ご家族は賃貸借契約はどうなっているのか。
何をどうしたら良いのかわからない。
そんな状況になるようです。
父が全て行っていたから、何も知らない。家賃・契約内容は一体どうなっているのか。
賃貸借契約書がきちんと、保管されていたり
入金状況が把握できればまだ何とかなります。
それでも、借主へ連絡しなくてはならないのか。
このまま契約が継続できるのか。
賃料の入金先はどうしたら良いのか。
何からしたら良いのか。???わからない事があり過ぎます。
不動産会社に管理を委託しているのであれば
その管理会社に貸主が亡くなったことを連絡すれば
その後の対応も、どう対処すればよいのか、も教えてもらえます。
貸主変更書類、賃料振込先変更など。
面倒な手続きをやってもらえるでしょう。
場合によっては、その後の所有者変更の登記手続きも
手伝ってもらえるかもしれません。
相続手続きは、相続が開始してから期限もあるので
放っておくことはできないからです。
いきなり金融機関へ連絡などせず、順を追って行動しましょう
相続開始までにも、借主への連絡は
どうしても必要になるでしょう、
それは、賃料を銀行振込などで行っている場合です。
貸主が利用していた金融機関に亡くなった事を連絡。
そうすると、銀行口座は凍結されます。
借主が家賃を振り込もうと思っても払えない。
或いは、その口座内のお金を使えなくなります。
先日ご連絡頂いた大家さんのご家族は
亡くなられてすぐに、銀行へ報告されてしまったそうです。
まだ、順を追って手続きをしていく必要があるのですが、
一番先に銀行へ連絡をしてしまい、
借主への連絡が後回しになっていたのです。
家賃が入らない。入金の確認もできない。
そうなると、借主へもご迷惑をかけてしまうかもしれません。
こんな事にならないよう、
管理会社などに、早目に相談される事をおすすめします。
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