退去時気になるタバコ原因の臭いや汚れ。
賃貸物件で退去時問題になる事の多いタバコのヤニ汚れ。
契約時にはタバコのヤニによる汚れ・臭いの原状回復は借主の負担とする。
大抵の場合記載してあります。
タバコによる汚れは、経年劣化や自然損耗ではない。
というのが一般的な解釈です。
その説明を受けた入居者は、
「室内でタバコを吸わない」
と決めて気をつけている。
という方が増えています。
でも、本当にそれだけでタバコのヤニ汚れが防げるのでしょうか。
室内で喫煙していないと主張する入居者。室内はきれいな筈?
退去立会に行くと
室内に入った瞬間にタバコの臭いがする。
という事がよくあります。
明らかに、室内で喫煙をされていた方の部屋は
たとえ1年~2年であっても(半年でも)
クロスは黄ばみ、エアコン内は汚れ、臭いがします。
ところが、明らかに室内に入った瞬間
タバコの臭いがする。
という場合でさえ
「室内でタバコは吸っていません」
と主張される事があります。
或いは、
「必ず換気扇の下で吸っていました」
と言われる事もあります。
だから、室内は汚れていない筈と主張します。
本当にそうなのでしょうか。
ベランダで喫煙。それでも室内は汚れ、臭いがつく。
ベランダで吸っていた。
という方の部屋は、結構クロスが黄ばんでいる。
という事が良くあります。
まして、換気扇の下で吸っていた。
という方の部屋であれば
キッチンの壁や換気扇はタバコのヤニで汚れています。
喫煙をされている本人は、タバコの臭いに
気づきにくいかもしれません。
また、毎日吸っている内に段々に黄ばんできたクロスに
気づかないのかもしれません。
でも、立会に行ったこちらは
明らかにクロスが変色している事。
タバコの臭いがする事がわかります。
もちろん、ベランダで喫煙していた場合
室内で普通に喫煙していた時と比べれば
クロスの変色や臭いはましではあります。
でも、大抵の場合タバコにより損耗はあるのです。
タバコの煙の流れや有害物質は思いのほか拡がります。
ベランダで喫煙するとき
部屋の窓を開けていたらどうでしょう。
タバコの煙は室内に流れ込むかもしれません。
タバコの煙は14m位まで広がるとも言われているのですから。
また、タバコを吸った人の髪や服にも有害物質はついています。
タバコを吸ってすぐに室内に入れば
その煙は、カーテンや家具、洗濯物にまで付着します。
換気をして臭いが無くなった。
と思っても有害物質は少しずつ揮発しているかもしれません。
換気扇の下で吸っていた。
これも煙を完全に排気する事は不可能なのです。
有害物質は室内に漂い、壁や家具、カーテンなどに付着します。
喫煙禁止と言われていた部屋でなければ
タバコを吸う権利はもちろんあります。
でも、気をつけていたのだから
タバコによる汚れがある訳ない。
という事は無いのです。
喫煙者の自由もあります。それでも退去時の出費は覚悟が必要かも
どこへ行っても喫煙者は肩身が狭い思いをします。
自由にタバコを吸える場所が無い。
だから、自分の住まいでくらい思い切りタバコを吸いたい。
という気持ちはもちろん理解できます。
だから、ベランダで吸っていた、とか換気扇の下で吸っていた。
という努力?もわかります。
でも、ベランダでの喫煙は他の入居者からのクレームになる事もあります。
換気扇の下の場合も同様。
他の部屋に臭いが流れてクレームになる事もあります。
また、退去時の原状回復代がかかる事は当然あります。
せめて、壁や床をこまめに清掃して少しでもきれいに保つ努力をする。
なども多少は有効です。
もちろん、絶対ではありませんが。
よく言われる
「ベランダで吸っていた」「換気扇の下で吸っていた」
これは決して喫煙による汚れが無い。
とは、ならない事が多いのを覚悟して置いて頂きたい、と思います。
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