日本では15%にも満たないと言われる中古住宅の流通
自宅の為の不動産を購入したい。
そんな時、中古戸建を検討される方もいますね。
海外で家の売買と言えば、中古物件が多い。
という話を聞かれる事もあると思います。
アメリカなどでは、新築物件というのは極端に
少ないのが現状のようです。
ところが、日本では家を買う。
というと多くの方が新築を買われます。
日本では、中古住宅の流通量は15%にも満たないと言われています。
日本では、新築住宅購入が一般的?
家を購入しようとするとき
当初は新築でも中古でも良い。
と考える方は意外にいらっしゃいます。
でも、中古住宅は築浅を希望する方が殆ど。
余りにも古いと心配と思うのです。
確かに、日本の木造建築の場合
築年数が古いと耐震性が心配。
高温多湿の風土では構造的にも心配。
設備も古くなっているから費用がかかりそう。
など心配な点があります。
また、築浅の物件。を探してみると
実は、新築物件と比べてそれ程金額が変わらない・
という事が実際にあります。
だから、日本人的な感覚からすると
【折角なら新しい家が欲しい】
という事にもなるようです。
中古住宅の状況確認が大事になります。
最近では、中古住宅の売買でも
「インスペクション」という建物の調査・診断を行って
売買する。
という形式が広まりつつあります。
これは、中古住宅を購入するのであれば
絶対ではありませんが、一つの安心要素になるかもしれません。
中古住宅の場合、所有者が居住したまま売りに出し
買い手が決まってから所有者が引っ越す。
という事はよくあります。
居住者がいる状態、というのは
建物の状況を正確に判断しにくい事もあります。
家具や設備が置かれたままの状況。
家具の裏や飾ってある絵画の裏は
正直言って確認しにくいものです。
以前、そんな状況で売買した後で
実際に問題になった事もありました。
居住中故に見つかりにくい建物の傷み
ご自宅を売買する事になり
外観、室内などを確認させて頂きます。
畳をめくったり天井裏にまで入る事は
基本的にしていません。
建物の状況や修繕状況など
ある程度所有者の自己申告に頼る事になります。
売却に出されたご自宅では、鴨居の上にズラッと
写真や絵画などが飾ってありました。
所有者からは、建物には雨漏りや水漏れなどはない。
と聞いていました。
ところが、売却が決まり所有者の方が引越し。
鴨居に飾ってあった写真・絵画などは全て撤去されました。
すると、その裏側の壁にはシミがありました。
調べてみると明らかに雨漏りの跡だったのです。
無いと言われた雨漏り。どうも屋根に問題があったのです。
建物の構造的な欠陥は売主の責任となるかもしれません
このように、建物の躯体や構造的、雨漏りなどは
明らかに建物の瑕疵(傷・欠点)に該当します。
更に、無いと申告していたのに欠陥があった訳です。
売主も全く気付かないような瑕疵であれば
その状況に応じて話し合いが必要になる事もあります。
でも、その雨漏りは売主側はどうやら気づいていたようだったのです。
そうすると、売主側はその補修に対して責任を取らなけらばなりません。
屋根の補修をしてもらう事になったのです。
費用はそれなりにかかり、売主は大変お怒りでしたが
それは、仕方がありません。
こんな風に中古住宅の売買には、傷みや劣化などが
問題になる事があります。
傷みがあっても、それをはじめから伝え、その上で買ってもらう。
或いは、インスペクションを行い
建物状況を確認しておく。
そんな事が大事になります。
関連した記事を読む
- 2024/11/20
- 2024/11/19
- 2024/11/18
- 2024/11/17