何十年も管理すらされないビル④補修工事の始まり
ようやく、工事が始まることになりました。ここまでひどくなってしまった鉄骨の階段の補修工事は容易なことではありません。幸い、縦の鉄骨の太い柱は塗装で大丈夫そうです。でも屋根がついているわけではない階段部分、踊り場という部分。
こちらは上の階に行くほど、風雨にさらされボロボロです。もちろん、錆落としと塗装だけでは済むはずもありません。欠けてしまった踏み板面は補強もしなくてはなりません。数百万円の見積で、皆さんも覚悟されているとはいえ、自治会設立の奔走されたオーナーさんは、少しでも安くしてあげたいと心を砕かれました。
すると、オーナーの中に建設関係の方が一人いました。業者から出された見積を見てもちろん、それより安い金額を提示されました。
オーナーの一人でもある事から、自治会の連絡役となったオーナーさんは数十万円安くなったと、喜んで発注されました。
そして、長い間放置されていた外階段の工事が始まりました。
工事は終わったのだけれど。工事に疑問が
工事を請け負ったオーナーは、一人で工事を行っていました。
少々見ていて疑問に思う事もありましたが、何とか工事は終わったとの連絡をもらいました。
皆さんからは、割り当てられた金額通り無事に入金しました。早く支払ってくれという催促を受け、きちんとお支払。工事中も近い現場なので日々様子は見ていましたが、改めて完成後の様子を確認に行きました。
正直、現場を見て「エッ!大丈夫?」と思いました。錆もひどかった為錆止め後に塗装しても、しばらくすれば錆が浮く事も考えられます。やはり一カ月もたたないうちにペンキの下から赤い錆がかなり見られるのです。
更に、錆で欠けてしまっている鉄の面は欠けたままペンキが塗られています。
補強はないのかと不安になりました。
少々安くなったとは言え、数百万円の費用をかけた工事です。
皆さんが信頼してお願いした工事だったのですが、正直不満の残る工事内容。
業者選びは本当に難しいと痛感しました。
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