購入したアパート。退去時に問題が。

昔からお付き合いのある大家さんから、
今日もちょっと相談したい、
とお電話がありました。

昨年ご家族が新しくアパート（1棟）を買われました。
そのアパートについて聞きたいとの事。
とりあえず、お話しを伺ってみました。

そのアパートで購入後初めて入居者が退去したそうです。
ところがその退居時に問題が起きたというものでした。

アパートには、以前から管理会社がついています。
もちろん、退去時の立ち合いをしました。
オーナーも室内を見るのは初めてなので
一緒に部屋を見に行ったそうです。

そして、管理会社から現状回復工事にかかる費用が
概算費用のみで連絡されたそうです。
その後、前入居者への敷金の精算も終わりました。

ところが、工事業者が工事に入ってから
窓ガラスが割れている。
と連絡が入りました。

退居時には、気づかなかった？窓ガラスの破損です。

いつ、誰が窓ガラスを割ったのか。
という事が問題になったのです。

入居者が退去時の状態は何人かで確認した筈です。
その時点で、窓ガラスには入居者がシートのようなものを
貼っていました。

シートを剥がして確認はしなかったようです。
かなり大きなヒビが入っていたというのですから
シートが貼ってあったとしても、
まったく見えないというのは考えにくいでしょう。

ところが、工事中に突然ガラスが割れている。
との報告があったので
オーナーは不審に思ったのです。

ガラスが割れていたのを、管理会社が見逃した。
シートを剥がして初めて気が付いた。
或いは、工事中に業者が割ったのではないか。

誰が割ったのかもわからないのに、
いきなりガラス代はオーナーが負担してほしい。
と言われたことに対して
納得できない。
それが、相談の内容だったのです。

ガラス代は、数万円になるそうです。
その費用が惜しい。
というのではないのです。

オーナーが納得が出来ないようなのです。

確かに、立会時にガラスが割れていることを確認したのか。
きちんと立ち会っているのか。

立ち会った人はだれか？
と聞いたところ、わからない。
という回答だったそうです。

いつ、割れているのがわかったのか。
という質問に対してもきちんとした回答がなかったのです

そのお聞きした範囲で考えれば
確かにおかしいし、管理会社の対応に不満を持たれるのは
十分理解できます。

ただ、誰が割ったのか。
いつ確認できたのか。

などは、きちんと説明を求めたいお気持ちは
当然です。

もちろん、わからなければ
最終的にはオーナーがガラス代を負担することになるかもしれません。

でも、このようにオーナーに不信感を持たせるのは、
長い目でみて管理会社にとって得策ではないでしょう。

正直にどのような事があったのか。
退去時精算も済んでしまった今。
もし、入居者の過失であったとしても
請求はできないでしょう。

どうすればよいのか、
とこちらで言う事はできないのですが、
確かに問題だ、と思う出来事でした。
管理会社にも言い分があると思います。

でも、このような不信感を持たせるのは
良くないことです。

管理をしている当社にも
今後気を付けていかなければ、と思ったでき事でした。