初めて買ったひばりが丘の自宅。その後長い年月アパートとして所有、この度売却。
長い間所有されていたアパートをオーナーが売却されました。
新しいオーナーさんへのお引渡しも全て完了しました。
以前のオーナーさんが結婚される時に中古の戸建てとして購入されました。
まだまだ、20代前半のお若い時期に買われたのです。
それが、46年前の事でした。
このアパートは、オーナーさんの歴史と言っても良い物件でした。
貸家からアパートに建て替え。オーナーと一緒に歩いてきた建物でした。
その家で新婚生活を3年間送り、家庭の事情で実家に入ることになったそうです。
せっかく買った家はその後貸家として利用。
ところが、貸家の入居者は家賃を払わなかったり、トラブルが続出。
ようやく退去してもらったら、貸した家は大変ひどい状態になっていたのです。
もともと、中古ではありましたが、直すだけでも大変な費用がかかりそう。
そこで、アパートに建て替えることになりました。
それが、昭和の終わりごろの事です。
当時としては、1Rなのに、部屋と部屋の間に廊下や階段を設け独立性の高い部屋をつくる。など工夫をされていました。
それからも、車で1時間以上かかるところに住んでいらっしゃるのにオーナーさんは
ひと月に一度は、アパートの清掃に来るなど自分で管理していました。
オーナーが自分で管理している筈の物件でも、結構ほったらかしになっているアパートなどはたくさんあります。
管理を委託しているのならいざ知らず、管理を頼んでもいないけれど、何年も時には10年以上も物件を見たことがない、なんてケースも見られます。
募集や、設備故障や建物の不具合などは、当社が対応していましたが、
それでもこのオーナーはちゃんと、掃除をしに来たりしていました。
年々維持するのも大変になります。思い入れのある建物も「一目ぼれした」といってもらいました。
それでも、建物はそれなりに古くなってきます。
だんだんと、手を入れなくてはならなくなります。それに、維持管理する為にかかる費用も高額になってきます。
昔ながらのワンルームのままでは、入居者の募集も難しくなる。更に家賃も安くなりがち。
オーナーも、もう若くはなく維持管理するのも大変になってきたのです。
アパート経営をお子さんたちも引き継ぐつもりはないそうです。
そこで、手放すおつもりがあるかお聞きしたところ、奥様は乗り気です。
ご主人は当初手放す気はなかったのです。それでも実際に面倒をみていたのは、奥様でした。その奥様の説得で結局売却することになったのです。
始めは、ご主人が出来るだけ高く売りたいと、相場より高めの金額を提示。
もちろん、なかなか難しく話がすすみませんでした。
そのうち、値段も落ち着いたところ、たくさんお話が入るようになりました。
結局購入された方は、この物件をとても気に入って頂きました。
静かで、南の開けた日当たりの良い場所。など
取引の時には 「一目ぼれです。」と言って下さいました。
収益物件なので、金銭面のみが問題となる事が多いです。
でも、大事にされてきた物件を、本当に気に入って頂ける方にお渡しできました。
長い間のおつきあいのオーナーさんの為にも
とてもうれしい取引となりました。
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