家賃滞納を繰り返す入居者。貸主から解約されてしまいます。
長年家賃滞納を繰り返していた入居者がいました。
賃貸では、良い事ではありませんが
まあ、このような事態は起こります。
その入居者は10年以上も住んでいたのですが、5~6年前から
滞納を繰り返すようになったのです。
最終的に貸主側から解約されてしまいました。
滞納が続き督促、催告が繰り返される。連帯保証人の負担が増えます
家賃を払えなくなる事情は、もちろんあります。
ですが、滞納が続けば、解約されても仕方がありません。
この数年の間に、何度も督促をし続け数十万にもなる延滞金により
解約への催告を出しました。
お子さんもいるファミリーなので、簡単に退去できないのもわかります。
でも、催告される度に連帯保証人となっていたお母様が支払ってくださる。
それの繰り返しでした。
保証人となっていたお母様も段々高齢になり、仕事もリタイア。
収入も少なくなっている。
その事情も良くわかるのですが
家賃は家賃。 支払えないのであれば、解約するしかないのです。
その間に、何度か家賃の低い賃貸物件に移るなり、公的機関に援助してもらう方法などないのかと話しました。
保証人さんも、これ以上支払えないと訴えてきました。
遂に貸主からの解除通知。明渡請求が
大丈夫です。と繰り返す賃借人。
滞納している賃料は分割で支払うと念書まで書きました。
でも、そんな念書が守れる筈もありませんでした。
昨年末には、貸主側からの解除通知。
明渡の請求が出されました。
明渡遅延のあげくに、勝手に引っ越した?
度重なる明渡請求から、数か月。
その間に連帯保証人から貸主へ、引っ越し先を探しているので
少々、待って欲しい。
そんな手紙が届きました。
そんな折にこのコロナ騒ぎもあり
様子を見ていたところ。
昨日、その物件に行ってみたところ
どうやら中には、人がいない様子!
ポストもテープが張られています。
明渡の請求はしていますが、
当然明け渡日時を連絡し、
明渡後の物件の確認・鍵の返却は絶対に必要です。
ところが、窓は開けっぱなし。
鍵は無い。
引越し先もわからない。
ひどい状況です。
しかも、鍵は入居中に勝手に交換していたらしく
貸主さんが持っている鍵はあいません。
連帯保証人の選び方に問題あり
現在、連帯保証人さんに連絡をとって鍵の返却を要求しています。
(当たり前!)
実は、この契約は当社が途中から引き継いだものでもあり
いくつもの問題がありました。
1.契約時に既に保証人は60歳を超えていて、収入も多くなかった。
2.貸主の賃料滞納の連絡が遅い。数か月滞納してしてから連絡がある。
借主は、途中で失業した、という事情もありました。でも、催告をすると連帯保証人が支払う。という事を何年も繰り返してしまったのです。
もちろん、繰り返している事自体、解約の理由にはなります。
早めに解約したほうが、傷は浅かったのではないかとすら思います。
連帯保証人の極度額も必要な時代。保証会社の利用も大事
契約当時も保証会社はあったのでは ないかと思います。
ただ、今ほど一般的でなかったのかもしれません。
やはり、連帯保証人になって頂く方は良く選んで頂く必要があります。
最近は民法も改正され、保証人さんが支払う限度額(極度額)というものも
設定しなければなりません。
家賃滞納を繰り返す方は、よほどの事情が無い限り改善される見込みは少ないです。
貸主さんも早めに家賃状況を確認し、管理会社を利用していないのであれば
早めの督促をしなくてはなりません。
溜まれば溜まるほど、大きな金額は支払えなくなるのです。
このような、前時代的な滞納と夜逃げ同然の明渡。
貸主・借主 どちらも不幸です。
連帯保証人になるのも考え物という時代。
保証会社の利用が更に増えそうです。
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