大家さんがご逝去。そんな時しなければならない事。
進む高齢化社会
大家さんたちも、その例にもれません。
仕方がない事ではありますが
大家さんがお亡くなりになった。
と言うご連絡を受ける事が増えてきました。
残念な事でが、現実的に入居者もいます。
そうすると色々な手続きが必要になります。
役所・金融機関などそれぞれ必要な手続きがあります
賃口座などは大家さん名義のものです。
当然、変更する必要が出てきます。
ご家族が亡くなられると、役所・金融機関など
様々な場所へ書類の提出が必要となります。
役所に死亡届を提出しても
金融機関など多方面へ連絡は行きません。
金融機関に対しても、名義人の親族が死亡の届出を出す事になります。
金融機関では口座名義人が死亡した事を確認した時点で
その故人名義の口座を凍結してしまいます。
まれには、名義人の親族からの届け出がなくとも新聞などの訃報欄から
金融機関が死亡を確認し 口座を凍結してしまうなんて事もあるようです。
いずれにしても、
死亡と同時に預金も相続遺産の一部になる為の凍結です。
勝手に、引出したり使われる事を防止する為でもあります。
家賃振込口座が利用できなくなる!
家賃振込口座が凍結されてしまった場合。
それ以後入居者が賃料を振り込めなくなります。
また、凍結前に振り込まれていた家賃を
引き出すことも出来なくなってしまうのです。
公共料金の引き落としも出来なくなります。
その為、家賃が入金されていた口座が利用できなくなれば
すぐに困る事が起きてしまいます。
相続手続きが終わるまで待つ事はできません。
相続手続きには、それなりに時間がかかるからです。
そこで入居者に対しては
早めに振込口座変更などの連絡をする必要があります。
口座が凍結される前に、家賃振込口座を変更しましょう
当社にも、個人のご家族から
家賃振込口座を変更したい。
そんなご連絡がきます。
管理物件の場合、大家さんとご連絡を取る頻度も高いため
早めにご連絡を頂けます。
入居者が家賃を払えなくなると困るので
まず、相続が確定する前であっても
入居者に対し賃料振込口座を変更してもらうよう
連絡をしなければなりません。
振込口座は相続人が確定していない場合でも
一旦はご遺族名義の口座に入金してもらうよう
変更の依頼をする必要があります。
そのような入居者に対する業務も
相続が確定するまでの間どうするか。
大抵は特別急な解約の申出がなければ
故人との管理契約を継続する事が殆どです。
ところが、大家さんの自主管理物件の場合
少々困った事が起きる事があります。
残された家族は賃貸の事がわからない。困ってしまった時
昔から大家業をされていた大家さんの場合
御本人が一人で賃貸物件を仕切っています。
ご遺族の方からは賃貸については殆どわからない
というお話をよく聞きます。
逝去後の忙しさがひと段落。
これから賃貸物件をどうしよう、と考える余裕が出てきた時。
残された方がすぐわかるよう、賃貸関係書類もきちんとされていれば
問題ありません。
でもそうでない場合、不動産会社に相談される事が多いようです。
自主管理物件の場合、部屋毎に仲介した不動産会社が
異なっていたりします。
もちろん、契約後は仲介会社の手を借りずに
大家さんが自ら入居者の対応をしていたのであれば
特に心配ありません。
引き続き入居者に、大家さんが亡くなった事、これからの変更点
などを連絡すればよいのです。
でも、ご遺族がよくわからないと仲介会社に対処して欲しいと
依頼することが殆どです。
そんな場合に注意点がいくつかあります。
入居者への対処。早めに連絡する必要があります
真っ先に入居者に連絡しなければならない事
それは、やはり家賃の振込先です。
入居者には早めに【家賃口座の変更】を連絡しなければなりません。
入居者の中には、口座から引き落としをかけている場合も
あります。
そんな場合は、手続きをしてもすぐに
引落を止める事が出来ないかもしれません。
家賃の支払い締め日より、余裕をもって連絡する必要があります。
余裕をもって連絡したとしても、入居者はうっかり
そのまま、以前の口座に振り込む可能性も大です。
口座を変更しても、数か月間は以前の口座に振り込んでいないか
注意する必要があります。
このような業務を仲介会社に依頼しようとする場合。
複数の不動産会社が関係していたら
漏れの無いように連絡しましょう。
もしかしたら、仲介なのだからそのような業務はやらない。
とハッキリ断られることもあります。
その点も要注意です。
将来の事を準備しておく。また、見直す事も必要かも
調べて自分で解決しよう。
それが、自主管理の場合は正解です。
ただ、相談に乗ってくれる会社ももちろんあります。
家賃の問題が終わったとします。
そしてきちんと相続手続きが終われば、
新たに貸主変更 という契約も必要になります。
大家さんが亡くなられてから
「よくわからないから」と
長い期間放置しておくのは問題です。
随分時間が経過し、困った時が起きて初めて
大家さんが亡くなった事を連絡する。
実際にはそんなケースがよくあるものです。
大家さんが亡くなられる。
避けては通れない問題です。
その時の事を予め考えておく。
もし何の準備もしていないのであれば
早目に今後の事を考え直すチャンスかもしれません。
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