半世紀以上経過した木造アパート併用住宅。これから先どうしたらよいか悩む ②
築年数が半世紀以上になってしまったアパート併用住宅
建物本体の老朽化が進み
いつ地震が起きるか、
雨漏りで駄目になるのではないか
冬の寒さがこたえる
など、所有者は不安な毎日を送っていました。
改築も建て替えも費用面から困難であると思われていました。
前回の記事
https://asuka-housing.info/contents/5330
建築会社からは建替えや売却の営業がすごい!
もし、費用に心配がないのであれば
自宅兼共同住宅 として
とても良いものが建てられるであろう場所
今までも、たくさんの賃貸住宅を建てる業者や
工務店 が、営業に訪れていました。
是非、当社にやらせてください。
一括借り上げをします。
売ってください。
業者の立場からしてみれば
確かに営業をかけたくなるであろう物件でした。
でも、そんなに美味しい話は心配です。
まして、そんなに自己資金があるわけではない。
など踏み切れるような話ではありませんでした。
でも、賃貸住宅として何とか建替えられないか
と相談された当社では、
色々取引している業者に相談してみました。
賃貸住宅建築会社はかなりの金額の提示が。
賃貸住宅を建てている大手のメーカーにも相談
当然ですが、費用は 〇億円
収益物件として収益でローンを払っていく
という計画です。
そのかかるであろう金額は、所有者さんも知り合いから
聴いていたので、予想はしていました。
でも、収益から支払うので、そこに自分も住むのは
収益が減ってしまうことから
収支が成り立たないので、難しいようでした。
更に当然ですが頭金としての自己資金も必要です。
その金額が出せないのです。
想像はしていましたが、数社確認しても
やはり同じような回答でした。
そんな時、一つの会社と出会ったのです。
賃貸住宅専門の建築会社が相談に乗ってくれました!
その会社は飛び込みで営業にきたのです
正直、当社は駅前ということもあり
毎日山のように飛び込み営業が来て
本当に仕事に差し支える、と思う程でした。
でも、たまたまその会社が来た時
ちょうど、その所有者の方の案件で悩んでいるところでした
そこで、声をかけてみたのです。
賃貸住宅を専門に建てている会社です。
そして、何と頭金や建築途中の中間金も不要
という夢のようなところだったのです。
もちろん、本当かどうか確認しなくてはなりません。
で、具体的にその会社の上司の方に話を聞いてみました。
すると、本当にローンが組めれば頭金なしでも
建築してくれることがわかったのです。
でも、まずローンが組めなければなりません。
そこから、その建築会社の苦労が始まったのです。
ローンを組むのはとても無理な案件。それなのに何とかなりそうなのです
当社が普通に考えても
ローンを組むのは、本当に難しい案件でした。
所有者の方の年齢。自己資産。
収益と借入のバランス
どれをとっても本当に難しいものでした
まして、最近は収益物件のローンも
金融機関の色々な不正があったりして
なかなか難しくなっているのです。
でも、間取りや収益を考えてくれて何とか
金融機関にあたってくれたのです。
そして、絶対不可能かと思われたローンですが
一つの銀行で可能かもしれない、と言われたのです。
ローンを通すための資料もかなり苦労しました。
更に、100%ローンにも関わらず
時間はかかりましたが、借りられることになったのです。
これには、長い事ローンを扱ってきた私も驚きました。
絶対無理!と思ったのに建てられることになったのです!感謝
それから、アパートの入居者には
立ち退きをお願いし、ありがたいことにご協力も頂けました。
それからも、いろいろな問題が起きたのですが
その会社の上司の方が
あきらめずに取り組んで頂き
無事、契約
着工ができる事となったのです。
所有者の方は、やっと新しい家に住める!
とても楽しみにされ、心から喜んでいただけました。
当初
絶対駄目かも、と思った案件
良い建築会社と、担当の方に出会い
本当に良かったと思いました。
もちろん、できる事と出来ない事はあります。
それでも、あきらめずに取り組んで
道が開けた!
と感謝しかありません。
所有者の方の笑顔が何よりでした。
関連した記事を読む
- 2024/11/20
- 2024/11/19
- 2024/11/18
- 2024/11/17