階段に穴が空いている!鉄部の腐食が進んでしまった建物 ①
鉄骨造3階建ての分譲マンション
鉄部の腐食が進み問題となってきていました。
10年前に一度外壁塗装、鉄部塗装、屋上防水を行っています。
それから、時が経ち、かなり傷みが目立つようになったのです。
このままでは、危険を感じる程。
どうしても改修工事は必要と思われました。
修繕積立金の無いマンション。大規模修繕を行えない!
10年前工事を行うまで、殆ど手入れがされていない建物でした。
鉄部は錆び、雨漏りもあり壁の塗装状態も悪い。
分譲マンションにも関わらず
管理組合や自治会と言ったものが存在していなかったからです。
もちろん、修繕積立金制度もありません。
その為大規模修繕を行う事が出来なかったのです。
だから、初めて所有者が集まりました。
建物を保持していく為には、必ず大規模な修繕が必要。
その為の話し合いを行いました。
もちろん工事は必要です。
でも、その時点で費用はありません。
だから、全員からお金を集める特別徴収を行い工事する事になりました。
積立が無いので、どうしてもそれぞれの負担はそれなりにあります。
限られた予算内、出来る範囲内で工事を施工しました。
同時に、今後の事を考え自治会を結成。
修繕積立金の徴収も始めることにしたのです。
積立金を貯めて傷んだ建物の修繕を行う事に
そんな苦労した工事から、10年が経ちました。
当時頑張った工事ですが、鉄部内部からの錆びに悩まされ始めたのです。
前回は、ベランダの防水までは行えませんでした。
その、ベランダの床には鉄板が使われていました。
その鉄板とそれを支える鉄骨の根太までが腐食してしまいました。
このままでは、ベランダが落ちてしまうかもしれません。
鉄骨階段の柱や天井部も錆の状態はひどい物でした。
柱は腐食で穴が開いてしまいました。
踊り場の上からは空いてしまった穴から床に錆びが降ってきます。
屋上防水も、すっかり剥げてしまいました。
危険な状態を直さなければなりません。
幸い修繕積立金もそれなりに貯まっていました。
その積立金で何とか工事が出来そうなのです。
見積もりを取ることにしました。
塗装工事だけでは対応できません。でも値段勝負では心配
鉄部は、ここまで傷んでしまうと塗装だけではすみません。
その為、鉄骨工事まで行えるような業者さんに依頼
しなければなりません。
簡単な工事ではありません。
いくつか見積もりを取りました。
でも、値段だけでは決める事は出来ません。
他社の金額を見て、それよりただ単純に安くする。
そんなやり方は、簡単です。
工事内容を落とせばよいからです。
同じ工事内容やレベルで安くしてくれる。
そうであればもちろん問題はありません。
でも、本当に工事内容はきちんとしているのか。
それが大事なのです。
安かろう、悪かろうでは駄目なのです。
鉄骨の補修が必要なのに、ペンキ塗りで終わり?
工事したことがありました。
当時、その建物の所有者の一人であった方が
(分譲だったので、その所有者)
「安く工事をする」
と言われ、依頼したことがありました。
鉄骨階段の補修工事でした。
やはり、錆びてそのままでは、危険な個所もありました。
所有者の一人でもあるから、と信頼し工事をお願いしました。
ところが、腐食した鉄部にペンキを塗るだけの工事
穴が空いてしまった箇所も、補強すらされていません。
工事している所を見ると
ご自分一人だけで、大きな日曜大工でもしているような
工事の仕方でした。
足場を組む訳でも、鉄部の補強をするわけでもなかったのです。
払った費用は、安いとは言っても数百万円です。
他の工事業者に見せると驚くような工事の仕方だったのです。
そして、数年も経たないうちに鉄部補強工事を行うことになってしまったのです
当然、その方はしばらくしてから所有している部屋を売却してしまいましたが。
工事業者を選び難しい工事を始めました
そんな事もあり、きちんと工事してくれる業者さんである事。
それが、やはり大事。
今度の工事は、何度か工事をお願いし
結果も確認できている方に依頼しました。
防水・塗装の他鉄骨工事もそこから、紹介してもらえました。
工事に取り掛かってみると
思いのほか、状態の悪い箇所が多く見られました。
ベランダの床板を剥がすと、ボロボロで
大変危険。
柱も根太も鉄骨自体もろくなっていたのです。
それぞれ、新しい鉄骨を作り補強してもらう
という大変な工事になったのです。
その工事状況は、後日お伝えします。
関連した記事を読む
- 2024/11/20
- 2024/11/19
- 2024/11/18
- 2024/11/17