階段に穴が空いた建物。鉄部の腐食が進んだ建物 ② 工事開始
腐食が進んでしまったマンション。
階段の天井・柱が腐食で穴があき
錆が降ってきたりするようになってしまいました。
全くなかった修繕積立金も、皆でコツコツ貯めて
工事ができるようになりました。
今度は、きちんと修繕したいと依頼した工事が
始まりました。
腐食が進み強度不足の鉄骨。補強用の鉄骨も不足したほど
階段の柱はボロボロになり、強度不足になっています。
ベランダの床板も剥がしてみたら、内部までボロボロになっていました。
工事を開始してみると
当初の予想よりひどい状態であることがわかってきたのです。
ベランダには今まで入居者が置いていた植木鉢などが
たくさんありました。
工事をすることになって、ようやく一旦撤去
植木鉢がたくさん置いてあったので
毎日の水やりなどで、余計この10年の間に腐食が
進んでしまったのでしょう。
その為、ベランダ床下の根太や、鉄骨階段部など
腐食した部分に鉄骨を補強していく事になりました。
その補強用の鉄骨が当初の予想よりたくさん必要。
当然、それぞれの寸法に合わせて鉄骨を
追加注文する事になりました。
ベランダは、床の腐食の他鉄柵も腐食していました。
ベランダの床を支える部分も、もう一本ずつ鉄骨で補強
階段部を支える鉄骨も、既存の鉄骨に新しい鉄骨で補強する事に
更に、ベランダに入ってみるとベランダの鉄柵まで腐食
もし、このままの状況が続いていたら
入居者が危険だったかもしれません。
鉄柵は、危険な柱をカットし
新しい柱を溶接でつなげていきました。
ベランダの床には、上に新しい床材を敷設。
床も腐食し、鉄柵も腐食している状態を見た
工事業者は「危なかったですよ」
と言ってきたほどでした。
ともかく、こんな風に足場を組み
危険な個所は一カ所ずつ
補強工事をしていきました。
元からこの太さだったの?しっかり補強された鉄骨
大きな鉄骨部は、その上に新しく同じ太さぐらいの鉄骨を
つなげ、倍の太さの柱や根太になっていきました。
溶接やジョイントでつなげられた所。
その後、きれいに塗装され
元々の柱のように見えました。
10年前の塗装後
腐食の進んでいた鉄骨は
補強され、倍の太さになり
その上にきれいに塗装したので
まるでもともと、その太さだったかのように
見えました。
所有者の方も工事の状況をみて
「こんなにきれいになるのですね」
と喜ばれました。
手間と時間のかかった鉄骨工事は
ほぼ完了。
そこから、最後の工事に入ります。
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