騒音問題とマンション
上下階、隣室との騒音問題は相変わらずです。
特に賃貸物件を探される方で
マンションを希望する事も多いのです。
そのマンションを希望する
という場合、理由をお聞きすると
音が気になるから、と言われます。
でも、マンションは音がしない
という訳ではないのです。
マンションとアパートは一般的に構造の違い
日本で一般的にアパートとマンションの違いは
構造と言われています。
木造や軽量鉄骨造の建物をアパート
重量鉄骨や鉄筋コンクリートの建物をマンション
という風に分けています。
ただ、これは法律的に決まっている訳でも
絶対的な区分けでもありません。
不動産ポータルサイトでは、この区分けを利用しています。
それでも、鉄筋コンクリートの建物で「〇〇アパート」
という名称だったり
木造の建物でも「〇〇マンション」
という名前がついていても、もちろん構わないわけです。
でも、一般的には構造で分けられてはいます。
その構造の違いだけで騒音問題は解決できない
と言っても決して言い過ぎではないようです。
マンションでも隣室との壁はコンクリートとは限らない
という建物では、結構上下階の音はするケースが多いのです。
鉄筋コンクリートの建物であっても、隣室との境が
必ずしもコンクリートの壁ではありません。
隣室との境は言ってみれば木造アパートと
変わらない、と言ってもよいかもしれません。
もともと、賃貸用のアパートの場合
普通に建てていても、特に上下に防音施工をしていたり
隣室との境も防音用に施工はしていないのが普通です。
また、一般的に最近の建物より古い建物の方が
音に対しては少々無防備に作られているかもしれません。
鉄筋コンクリートの建物は床、天井、隣室との壁
全てが鉄筋コンクリートで出来ている訳ではないのです。
逆に、木造であっても、防音に気を使って建てていたり
間取に工夫があれば、音が気にならない
という事もあります。
マンションだから大丈夫?やはり音が気になる事も
実際にかなり大型のワンルームマンション(賃貸用)で
エレベーターや、オートロックもあるマンションでも
最近騒音が問題になっていたりしているようです。
マンションだから音が気にならないだろう
と思って借りた方から、クレームが出ているのです。
鉄骨のマンションで隣室の音がうるさい
と毎日のようにクレームが出たこともありました。
その為、隣室との境に防音施工をしてみました。
室内にいると、防音室にいるような感覚すらある部屋になりました。
それでも、騒音クレームは簡単に無くなりませんでした。
調べてみると、隣がうるさい!
と言っても、夜遅くに帰ってきたときのドアの音だったり
窓を開けてしゃべっている声がうるさい
などが原因だったようなのです。
実際騒音クレームを良く調べてみると
隣室が原因と思っていたら
実は、その隣や上下からの音だった
など、違っている事が良くあるようです。
音が気になる人は間取りや築年数も考えた方が良いかも
そんな風に騒音問題は
一筋縄ではいかない事が多いのです。
更に、人によって感じ方も様々。
余り気にならない、という人もいれば
少しの音でも気になる
という方もいます。
だから、音が気になるからマンションが良い
とは簡単に言えないのです。
もし、音に敏感な方であれば
アパート、マンションだけで選ぶのではなく
間取や築年数、防音施工されている
などを考慮するのが良いと思います。
築年数が古いマンションであれば
新しいアパートの方が、音がしない
という可能性は大きいと思います。
更に、隣室と壁だけで接していない。
独立した間取りで隣室が無い
などを考える方が有効なのです。
だから、マンションが良いとだけ伝えずに
不動産会社には、最も気になるのは「音」である
と伝えた方が、きっと良い物件を選んでもらえると思います。
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