退去後のリフォーム費用が出ない。でも何とかしなければ
当社で管理しているマンションの1室。
築年数もそこそこ経過。
設備もそれなりに古くなってきました。
生活に必要とされる設備は当然修繕や交換はしています。
ですが、最近の流行りでもあるリノベーションなどまではとても無理。
費用的に厳しいのです。
貸主さんも、古くなると色々な面で費用がかかるようになります。
だから費用は少しでも抑えたいと思うのが正直なところです。
ですが、入居者に入ってもらうためには何とかしなければ。
と、考えました。
退去の貸主の負担も大変。でも余りにも費用を抑え過ぎるのはどうでしょうか。
最近、立て続けに退去があり空室が増えた物件。
しばらく満室が続いていたのに、空室が出る時にはなぜか立て続けに出る。
という事が良くあります。
このマンションもそうでした。
今年春先頃から、何件も退去が出てしまいました。
その中には、退去後の室内がひどい状態のものもありました。
ガラスは割られ、襖は壊され、床はしみだらけ。
掃除も余りしていなかったと思われる室内は汚れ放題。
もちろん、入居者の過失部分が多いのですが
なかなか、今の時代借主に全て負担させる。
というのは難しいものです。
入居期間との兼ね合いもあるからです。
そこまでひどい部屋でなくても、退去後は
貸主側にも相応の負担が出るのです。
貸主と言えども、金銭的に余裕がある訳ではありません。
ある意味、あまり費用をかけずに必要な個所のみ直そう。
という事になってしまうのです。
そこで、当社スタッフで頑張ってリフォームをしてみました。
きれいが当たり前の時代。住めれば良い、だけではありません。
キッチンも、壊れている訳ではありませんから清掃のみ。
クロスも、とりあえず汚れが目立つところは交換。
もちろん、アクセントクロスは使用しません。
白の普通のクロスで最低限の交換となりました。
もちろん、そうやって原状回復工事はちゃんと行われているのです。
特に、壊れたままであったり、汚したままの訳ではありません。
賃料もリーズナブルに設定してあります。
でも、何となく年代を感じるようなお部屋になります。
なので、募集に際して少しでもアピールできるようにしたい。
そこで、部分的にアクセントとしてリフォームシートを貼る。
古いイメージのキッチンにも収納面にシートを貼ってみました。
また、建具や枠部分の傷みが目立つところにはペンキ塗装。
などなど、費用をかけられない分
スタッフが人力で頑張ってみたのです。
少しでも入居者にアピールできるよう。
そんな気持ちでした。
多額の費用をかけなくても、うまくアピールする方法を考えよう。
正直、貸主が費用をかけたくない。
という気持ちはもちろん理解できます。
本当に大変な方もいます。
でも、あまりにも最低限の直しだけでいい。
と言ってしまうと、なかなか入居者が決まらないかもしれません。
賃貸を探す方も今は、かなり選ぶ時代です。
大幅にリノベーションをしないまでも、
少しでもアピールする設備がついている。
とか、きれいである事。
などは、駅からの距離や賃料と同様に大切な事です。
費用を抑えようとするあまり、入居者がなかなか決まらない。
それは、大いにある事です。
「せめて、ここは直してほしい」
とか、「折角良い物件なのに、残念だな」
と思う事も良くあります。
だから、たくさんの費用をかけなくても
上手くアピールポイントを外さないようなリフォーム。
それを出来れば不動産会社に相談してみるのが良いと思います。
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