猛暑が続く。エアコンが効かない!というクレーム
梅雨明けの頃
東京地方は大変な猛暑に襲われました。
その頃、入居者からエアコンについての問い合わせが
多数入りました。
エアコンが効かない、エアコンをつけて欲しい
などなど。
でも、そのクレームや問合せには、問題がありました。
賃貸物件で各部屋毎にエアコン設置済みというケース。それほど多くありません。
賃貸物件の場合、最近は設備としてエアコンをつけている。
という物件が増えてきました。
借りる側からはエアコンはついていて当たり前。
と思う人も多いでしょう。
昔から賃貸業を営んでいる大家さんの中には
以前と同じようにエアコンは入居者がつけるもの。
と思っている人もいます。
でも、それではなかなか入居者が決まりませんよ。
と不動産会社からも言われます。
そして、エアコンを設置するようになってきました。
単身者向けのお部屋であれば、エアコンは1台ですみます。
それが、ファミリー向けで2DK以上などになると、
エアコンは1台では足りなくなるかもしれません。
でも、2部屋以上あっても各部屋毎に貸主側で
設備としてエアコンを設置している物件は、
それほど多くはないと思います。
エアコン1基で、たくさんの部屋に対応できません。
そんな、2部屋以上あって設備として設置されていたのは
エアコンが1台のみ。
というお部屋の方からでした。
「エアコンが効かない。エアコンのガスが抜けているのではないか?」
と何度も連絡が来ました。
エアコンが故障しているのなら、この暑い時期大変です。
急いで電気工事業者に連絡をし見に行ってもらいました。
調べてみると、エアコンもまだそれ程古いものではありません。
エアコンのガス量も調査してもらったのですが、特に問題ありません。
その物件は2DKでしたが、エアコンは元々1基のみ設置しています。
その1基で全室を冷やそうとされていたのです。
エアコンのついていない部屋で
「暑い、暑い!」「エアコンが効かない」
と言っていたのです。
設置されている部屋のドアを閉めてみたら
もちろん、十分涼しくなりました。
エアコンの故障ではありませんでした。
このエアコンは設備?借主設置のエアコンは必要?
確かに、大容量のエアコンがついていれば
多少は隣室でも冷えたかもしれません。
でも、入居前に確認されていると思うのですが
設備としてはエアコンは1基なのです。
2部屋以上で、他の部屋にもエアコンが欲しい。
と思う場合、通常は入居者が自分の負担でもう1基設置する。
という事が一般的です。
もちろん、当初から貸主が各部屋毎にエアコンを設置してくれている。
そんな物件もあります。
貸主が設備として設置しているエアコンであれば、
入居中のメンテナンスや故障は貸主側で行うことが多いでしょう。
でも、前入居者が残していったエアコンなど、
残置物としてのものは、利用しても良いけれどメンテンナンスは借主。
という事もよくあります。
それでも、契約時にその状況は説明を受けている筈なので、
そこを理解した上で入居している。
という事になります。
だから、エアコンの台数なども入居時には把握しておく必要があります。
入居時にはエアコンの必要台数も確認してください。
設備としてのエアコンは1基。
この暑さであれば、2部屋、3部屋を一気に冷やす。
という事には、無理があるようです。
エアコンが足りない。
と思うと、入居者から自己負担ではあるけれど、
エアコンを設置しても良いですか?
と許可を求めてこられます。
もちろん、エアコンが設置できるように
エアコン用電源が設置されていたり、
エアコン用の穴が壁に開けられている。
など、問題が無い事もあります。
でも、今までの入居者はエアコンを設置していなかった。
という場合や、そもそも壁付けのエアコンが設置できない。
という場合もあります。
エアコンはちゃんと専用の電源が必要です。
そのあたりも、これからお部屋を探す時などは
十分注意する必要があります。
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