鳥たちの巣作りの季節。困ったことになる前の対処
初夏になると野鳥の巣作りが始まります。
野鳥の繁殖時期は通常5月から6月ごろと言われています。
街中で最もみかけるのは、燕・ムクドリ・ドバト・カラス・キジバトなど。
ツバメについては、巣作りを見守る人も多いようです。
でも、野鳥の巣作りには困ることもありますね。
閉めっぱなしの戸袋。ムクドリの巣に恰好の場所
この時期に、毎年のように入居者からクレームが来るのがムクドリ。
アパートの雨戸の戸袋内に巣を作ることがよくあります。
雨戸を毎日開け閉めするような部屋であれば、
巣作りはできないので大丈夫です。
単身者で昼間いないから、と雨戸を閉めっぱなしにしている。
そのような戸袋は、ムクドリの絶好の巣になります。
戸袋の中で巣を作ると、鳥が年中で出入りするので気づきます。
それさえも気づかない場合。
中で卵が産まれ、さらに雛になってしまいます。
すると、親鳥の声や羽ばたき。
さらには雛の声まですることがあります。
入居者から、ようやく「鳥が巣を作ってしまった」と
連絡が来たりします。
建物外部キッチン換気扇フードも巣作りの対象に
先日は、マンションの外壁にあるキッチン換気扇のフード。
そこにハトが巣を作っている。
と連絡がありました。
換気扇から鳥の声。羽が落ちてくる。
さらに外に出るとハトの糞が落ちている。
という連絡でした。
調べてみると、まだ巣を作り始めたところ。
巣が出来上がってしまう前に
急いで巣を撤去することになりました。
換気扇フードは、外壁のかなり高い位置にあります。
これは、猫などから巣を守るのに絶好の場所。
このまま巣作りが進み、抱卵されては大変。
高い梯子を用意し、巣を撤去しました。
鳥は、天敵に狙われにくい場所で
雨風が防げるような場所を選んで営巣します。
鳥に巣を作られてしまうと、
いろいろ困ることがあります。
住宅内に作られた鳥の巣は衛生的にもよくありません。
雨戸の戸袋の中に巣を作られるとします。
巣は、ワラや小枝など様々な材料を持ち込みます。
そこに、2から3週間の間鳥が出入りし
卵がかえり巣立ちます。
もちろん、鳥の糞やえさなどがたまります。
結果、大変不衛生な場所になります。
以前も戸袋の巣から大量のダニが発生。
室内にダニが入り込み、害虫駆除が必要となりました。
その後は消毒も行いました。
さらに、雛を育てている間は
周囲がフンで被害を受けたりします。
また、子育てをしている最中の鳥は
当然ですが、少々危険です。
カラスなど特に人をつついてくることもあるので
要注意です。
巣作りできる場所を排除。もし作られたら早めに対処しましょう
このような鳥による被害を防ぐためには、
まず巣を作りやすい場所を排除しなければなりません。
雨戸も閉めっぱなしにしない。
もし、閉めておくのであれば
入口をテープなどでふさぐ。
なども有効です。
鳥はほんの少しの間でも、営巣を始めます。
以前アパートで外壁塗装をしているとき
その足場の上に巣を作られたこともありました。
もし、卵が産まれたり、雛になったりしてしまったら
旅立つまで、鳥獣保護法により保護されるので
手出しはできなくなります。
巣作りをしても、見守っていられるのであれば良いと思います。
でも、もし人に被害が出る恐れがあるのであれば
早めに対処が必要となりますので
注意してください。
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