床が抜ける!マンションなのに?
床が抜ける、床が沈む、きしむ。
フローリングなど床が木材の場合によく聞かれます。
木造の建物だけではなく、鉄骨、RCの建物でも、
床が貼られているのであれば、
同じような問題は起こります。
コンクリート製の床の上に直貼りといって
直接フローリングが敷かれているのではなく、
木造と同じように木材が置きその上に床が組む。
というケースであれば、同じように床抜けが見られることになります。
床下の換気が悪い、水漏れがある場合など要注意
床は、大引、根太などの下地の上に床材が貼られています。
床下の換気が悪かったり、水回り(風呂場棟)の周辺で
湿気が多い場合などは特に木材の腐食などが多く見られます。
床材の腐食だけではなく、床下が腐食してしまっても、
当然床抜け、沈み、歩くとふわふわする。
という現象がみられるようになります。
そのままにしておくと、
ある日突然、床が落ちてしまった。
という怖い事にもなります。
木造住宅の場合に、床が抜けて床下まで落ちてしまった。
という危険な話もあるようです。
もし、怪我でもしたら大変です。
床がきしむ、沈むなどを感じるようになった場合
早めに対処する方が、大きなダメージにならないと思います。
床が抜ける前兆に早めに注意してください。
木造や、木で床が組まれているものには劣化もあります。
築年数がかなり経過している建物であっても、
床の沈みなどが一切見られない、という事ももちろんあります。
でも、換気が悪かったり、シロアリなどの害虫にやられたり、
水漏れしていたりすると、
床が抜けるような被害が出がちです。
最近も、鉄筋コンクリートの建物でリビングの床が落ちた。
という事がありました。
何年もの間、床がたわむ、という事に気づいていました。
でも、仕方がない。
と特に問題にしていませんでした。
ところが、ある日突然、居間と隣室の間の床が
ストンと落ちてしまったのです。
賃貸マンションだったので、
入居者から慌てて
「床が落ちた」
と連絡がきました。
居住中の部屋で床に穴。補修工事も大変
玄関からリビングの入口も床が沈みます
リビングから隣室への入口に至っては、
完全に穴があいていました。
まずは、原因と補修方法を考えるために
その周辺の床をはがなくてはなりませんでした。
床材だけの腐食であれば、床材を広めに補修できます。
でも、これだけ床が抜け落ちるのであれば、
上に貼られた床材だけが原因ではありません。
床を剥いでみると、床をささえる根太が割れていたのです。
一度はリビングの床を全て剥がして根太の修理が必要か。
と思われたのですが、幸い割れてしまった根太を補修し
床材を貼りかえれば大丈夫。
という事になりました。
それでも、居住中のお部屋です。
もちろん、家具や荷物がたくさんあります。
その為工事中は荷物をどかしていただくようご協力をお願いしました。
根太の継ぎ目の問題?
折れてしまった根太部分。
原因としては、根太の継ぎ目にあったようです。
根太は、床下に端から端まで貼られます。
それぞれが1本の木材なら良いのですが、
足らない場合途中で継がれることもあります。
その継ぎ目が割れてしまったようでした。
もちろん、経年劣化や、湿気なども考えられます。
当初の建築の仕方にも問題はあったかもしれません。
ですが、とにかく床を剥がし、根太補強、床張り直し。
などで工事が無事終わりました。
床下の湿気、水漏れは床抜けの原因となります。
今回は床の下はコンクリートがあったので
人が下に落ちる、という事にはなりませんでした。
古い木造家屋で、床下の配管から水漏れがあった場合。
など、床抜けにはいろいろなケースがあります。
構造的に問題があるのでなければ、
換気に気を付ける、
水漏れは早めに修理する。
害虫の発生を防ぐ。
など日頃気を付けることも、床抜けの対策になります。
更に、原因を早めに突き止めて
大きな被害が起きないようにすることも大事だと思います。
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