やはり気になる賃貸物件の音問題。
賃貸物件の騒音問題。
これは、一向に無くならない問題です。
新築物件や築浅物件の場合でも、
残念ですが全く無くなる訳では、ないようです。
物件探しの時も、音が気になるからと
考える方も最近は多いのです。
音が気になるからマンションの方が良い。
賃貸を探すとき、音問題から、
「マンションが良い」と言う方がいます。
マンションとは、
・鉄骨造(重量鉄骨)
・RC造(鉄筋コンクリート造)
一般的にはこれらを指します。
確かに古い木造アパートは、
上階の人が歩いている音。
隣室の人の話し声、テレビの音まで聞こえる。
という話をよく耳にするでしょう。
木造の床下は木の柱のような根太というものがあり、
その上に床が貼られています。
上階の床と下の階の天井の間は、空いていてその中に
配線や、配管が走っていたりします。
もともと、木は音がコンクリートなどと比べれば、
音が響きやすいという性質があります。
日本に多い木造は、湿気をためにくい。
など、古くから日本の風土にあっている建物でした。
ただ、通気性が良いゆえに防音性が低い。
というデメリットもありました。
では、今でも木造アパートでなければ、音の面で安心?でしょうか。
それは、一概に言えません。
鉄骨造のマンションは意外に音が響くことも。
音が気になるのでと鉄骨造の
いわゆるマンションという賃貸物件に入居した方がいます。
横並びのワンルームで、隣室とは壁で仕切られています。
ところが、鉄骨造でも、隣室との壁はコンクリートではありません。
木造と同じように石膏ボードのようなもので仕切られていました。
建物自体はもちろん太い鉄骨で組まれています。
でもすべての部屋の壁が鉄骨やコンクリートで出来てはいません。
だから隣室の音は木造の建物と同じように響いたのです。
隣室との壁を調べたい場合、壁を叩いて調べる方法があります。
叩いてみると、軽く響くような音がする。
その場合は、特別な防音施工はしていないかもしれません。
もし、壁がコンクリートだったり、防音材が入っているのであれば
壁を叩くと固い感じであったり、重い音がします。
だから、構造体だけではなく、隣室との壁や、上下階の床が
音に対しては、問題となるので
内見の時に注意する必要があると思います。
木造でも防音性の高い施工が増えています。
コロナ以降特に防音に対する意識は変わっています。
だから、最近は木造でもかなり防音性の高い物件があります。
壁の間に防音材(断熱材)がしっかり入っている。
床にも同じように断熱材などを入れている。
などの変化があります。
また、音問題は壁や床からだけではなく、
以外に窓などの開口部が音漏れの原因となっていたりします。
古いサッシなど、窓と窓枠の間に隙間があったりして、
音や熱も逃げやすいようです。
これも最近は密閉性の高いサッシや二重窓なども用いられ
防音性が高いものが増えています。
新築物件や築浅物件は、確かにこのようなものが多く
希望する方が多いのも納得です。
ただ、築浅だから絶対大丈夫。
ではないので、ご注意ください。
音問題は個人差も大変大きい。住む側もしっかりと防音対策をしましょう。
音問題は個人差が大変大きいのも事実です。
今まで、まったく音のクレームが無かった物件が
新しく入居した人から、隣室がうるさい。
なんていうクレームが、ひんぱんにある。
というケースもあります。
防音性が高い新築物件でも
上階のドアの開け閉めがうるさい。
と言われた事すらあります。
これは極端ですが、このように音問題は絶対に無くなる。
という事はないようです。
気になる人、気にならない人、様々だからです。
だからこそ、住んでいる人も床にカーペットを敷く。
隣室との壁側には家具を置く。
などの対策をするのも良いでしょう。
また、間取によって隣室との境が互いに収納スペースになっている。
なども音の問題に対しては大変有効です。
どうしても、音が気になる。
という方は、単純にマンションが良い、と考えず
間取、壁の作りなどから総合的に判断する事をおすすめします。
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