オーナーの疑問。契約者が実際に住んでいないのでは?
自分で住むと言って契約した契約者。
ところが実際には住んでいない。
そんな事実がわかったお部屋がありました。
それも、同じマンションで数件あったのです。
2DKのファミリー向けマンションです。
入居申込書には、男性が一人で住む事になっていました。
ところが、入居した筈なのに一度も入居者の姿を見ないのです。
いつになったら引っ越すのだろうか、と管理人さんは不思議に思っていました。
単身者が契約した筈。ところが契約者以外の人が何人も出入りしている。
しばらく様子をみていると、
どうやらそのお部屋に出入りしている人がいます。
マンション入り口はオートロックです。
そこを当然のように開けて出入りしているのです。
どうやら、その部屋を契約していた男性ではありません。
明らかに日本人ではないと思われる人が、
一人ではなく、何人も頻繁に出入りしています。
日本人か日本人でないのかが問題なのではありません。
契約者の男性ではなく、契約者ではない人が住んでいる。
それが問題なのです。
不審に思った管理人さん。
出入りしている人に直接話を聞いて見る事にしました。
契約者の家族と関係のない人が住んでいる?。
いつも出入りしているのは女性が数人。
その女性によると、契約者の娘だと言います。
それは、どうやら本当のようです。
別居している娘と、その友達?が泊まるために
部屋を借りたと言うのです。
本当に、その為に借りるのであれば
そういう契約をすればいい筈です。
契約時に契約者は男性で、娘が住む為に借りる。
そんな契約であれば、貸主も断らないと思います。
貸主もわかっているので、もちろん問題はありません。
オーナーは入居者の届け出を出して下さい、と伝えました。
届け出をした上で家族が一緒に住むのなら何も問題はありません。
何のために借りたのか、
誰が住むのか、はっきりしていることが大事なのです。
契約者の住居ではなく、宿泊所として利用しているらしい。
契約者が自分独りで住むと言って契約。
それなのに、契約者は実際に住んでいない。
実際には娘らしき人と、その友達が住んでいる。
更に、その友達と言いますが、毎回違う外国の方が出入りしています。
明らかに、外国の方の「宿泊施設」になっているのです。
契約上からも申込の内容に重大な虚偽がある。
という事で解約されても仕方がありません。
それを説明すると、娘さん(?)らしき人は、
「外人が嫌いなのですか?」と聞いてくるのです。
オーナーも外人だからお断りする、とは一切言っていません。
そんな問題ではありません。
住居用の部屋を宿泊施設として利用するのがいけないのです。
申込内容に重大な虚偽があったと判断。結局退去してもらう事に。
最終的に、借主から解約の申し出がありました。
理由としては「使わなくなったから」だそうです。
繰り返し注意されたので、娘さんが出ていく事にしたのです。
外国人用の宿泊施設だったのか、ルームシェア用だったのか
はっきりした事は、わかりません。
でも、自己居住用でなかった事は確かです。
退去立ち合時には、契約者本人がやってきました。
「あなたは、住んでいなかったですよね」
と聞いても返事はありません。
改めて契約内容に虚偽があった事を伝えます。
すると、「最初から娘が住むと言えばよかった」
など当然のように言ってきたのです。
それは当たり前です。
なぜそうしなかったのか、そうできなかったのか。
不信に思われるのは、仕方ありません。
結局は契約違反であったのだろうと思われました。
入居申込書記載の内容は詳細を確認する必要があります。
この契約の申込を受けた時
ファミリー向けの物件なのに、単身者が住む。
尚かつ、契約者の勤務先には通いにくい立地である。
疑問に思い、申込の仲介会社に質問していました。
すると、帰りが遅くなった時に駅に近い物件だから便利。
という回答だったのです。
その時点で、嘘をついていた言えるでしょう。
仲介会社から申込をされた契約の場合
書類のみで審査、判断する事も多くなります。
疑問点は仲介会社に聞くしかないのですが
仲介会社も一緒に虚偽に加担しているのであれば、
なかなか判断は難しくなります。
せめて契約時は契約者と直接会うようにしています。
それでも、わからない事もあります。
何でもいいから、とにかく契約させよう、という仲介会社。
残念ながらそんな会社も存在しているようです。
今回は、オーナーが早めにおかしい、と気づきました。
その結果早期で解約することが出来たのは幸いでした。
やはり、少しでも疑問に思う事がある場合
今後も、出来るだけ詳しく調べる必要がある。
と思った出来事でした。
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