退去前の部屋を契約。それが後々トラブルに
普通に部屋探しをして
気に入ったお部屋が見つかり引越しされたお客様です。
利便性がとても良い物件で、それも決め手の一つでした。
その時期はまさに、お部屋探しのピーク時。
まだ前の入居者は退去していませんでした。
その状態なので、室内は他のお部屋の写真などである程度確認。
繁忙期にはよくある事ではありますが
それで先行予約をされました。
気に入った物件はすぐ無くなってしまう!だから早く手を打ちたい
春先など、気に入った物件は
すぐに無くなってしまう。
だから、早目に物件を抑えておきたい。
というお客様が退去前に申込をされる事がよくあります。
駅に近くとても便利。
更に、少々古い物件なので
広いのに、家賃がそこそこ安かったのです。
広いお部屋が必要なお客様にとっては
間取りも含め、まさにピッタリのお部屋でした。
もちろん、フルリノベーションを行うわけではないので
それなりに経年劣化もあり不具合が出るかもしれません。
それは理解した上お部屋を借りる事にしたのです。
それでも、水回り設備などは交換する予定
それなりにきれいにはなる、と退去前に契約を済ませました。
退去も終わりやっと引越し。するとトラブルが起きます
前の入居者が退去し、クリーニングや直しが終わったので
お引越しの運びとなりました。
鍵は交換し、荷物を運び入れました。
その後、食事に行くため、部屋に鍵をかけようとしました。
すると、鍵がかからない!
既に夜も遅い時間です。
当社も就業時間はとうに終わっています。
でも幸い大家さんはすぐ近くに住んでいます
それにここは大家さんが自分で管理しています
当然、大家さんに相談しました。
でも、大家さんにも直せません。
売り言葉に買い言葉。お互いに譲らない貸主・借主
すると大家さんは「鍵をかけなくても大丈夫だよ」と答えたのです。
確かに、それ以上の事は言えなかったのかもしれません。
でも、その言い方がお客様は気に障ったのです
そして、ついつい大家さんに言わなくても良い事を言ってしまいました。
そこからは双方とも売り言葉に買い言葉。
あげくに両方とも引っ込みがつかなくなりました。
その一部始終は翌日両方からお話を聞きました。
入居者は腹の虫が治まりません。
きれいになると聞いていたのに
思ったよりきれいになっていなかった。
それでも、文句を言うつもりはなかった。
それなのに、大家さんの態度はあまりにも悪い
そう思うと、鍵から始まったクレームが
段々エスカレートしてしまったのです。
鍵がかからなかったのは、
ドアの不具合で建付けが少々ずれてしまったようでした。
不具合は直し、双方にお互いの立場を説明しました
両方に多少なりとも誤解があると何度もお話をしました。
すぐに出ていく!
というお客様でしたが
その後、何も言われないので
落ち着いたのだ、と思っていました。
許せないと言う借主は結局退去を選択。
ところが、実は全く借主側は
収まっていなかったのです。
大家さんもカッとなってしまった事を反省。
実際に入居者本人には「気にしないでね」
と話していました。
ところが、入居者本人ではなく
その時一緒にいた親族が「どうしても許せない!」
と、引越し先探しを依頼されてきました。
もちろん、既に契約は終わっています。
不満があったとしても、それが解除の原因にはなりません。
支払ったお金は戻りません。
次に借りるお部屋のお金も普通にかかります。
それでも良い!
と言われ、結局退去することになってしまったのです。
これは、かなりの事です。
退去前のお部屋の契約。細かな食い違いが埋めようのない亀裂を生む
そして出来るだけ早く出たい。
という希望で、すぐに次のお部屋に引っ越されました。
「契約前に言われたことと違う」
と思われた点や(大家さんは大幅にリフォームすると言った)
とか、
同じことを言うのでも、言い方があまりにもひどい。
など、お客様にも言い分はあります。
大幅にリフォームという言葉も解釈の違いもあります。
大家さんは、無理に借りてくれと言った訳ではない
退去前に契約したのも勝手だ
という調子です。
急いで決めたい と言うお客様の希望でしたが
やはり退去後一度室内を確認して頂くべきだった
と反省しました。
基本的には退去後をおすすめしていますが
確かに繁忙期などは退去前のお部屋でも
すぐに無くなってしまうことが、よくあります。
だから、急ぐ気持ちもわかります。
もし、鍵の件がなかったらこんなトラブルにならなかった?
かもしれません。
こちらも、鍵屋さんが交換した時には何も問題がなかった
と聞いていたので、それを確認していませんでした。
ちょっとした言葉の行き違いかもしれません。
落ち着いて話せば、大したことにならなかったかも。
など、後で色々言ってみても仕方がない事ではあります。
でも、退去前の物件については
やはり、注意が必要であると思いました。
更に、もめ事は直接話すと良くない結果を
産むこともあるようです。
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