駐車場のない住宅購入。駐車場をどうするか問題になる事も

最近の新築戸建ての場合
狭小地でなければ、大抵の場合駐車スペースが
最初から作られている事が多いようです。
特に建売住宅であれば
最初から駐車場がある事が殆どです。

でも、中古住宅を購入する場合
その建物に駐車場スペースが無い事もあります。
駐車場をどうするか、
問題になるかもしれません。

もちろん、駐車場は必要でない
という方にとっては、特に問題にならないかもしれません。

その駐車場の無い中古戸建が欲しい。でも、駐車場は必要。
という場合。
じゃあ、家をあきらめるか。
それとも、近隣に空いている駐車場はあるからそこを借りよう。
というのであれば、何とかなるかもしれません。

その中古住宅の所有者も、近隣で駐車場を借りていました。
売却にあたり駐車場を引き継いであげたいと思います。

でも、駐車場は別の所有者のもの。

住宅の売買とは全く別問題になります。

家を買った新所有者が駐車場を借りるつもりなら。
当然別途駐車場の申込をしなければなりません。
こんな事は、誰が考えても当たり前の事です。

前の所有者が借りていた区駐車場であっても、
そのまま借りられるかどうかわかりません。
借りられない事があるかもしれないのです。

中古戸建を買う事を決めた時に
駐車場の手配も併せてしておけば、借りられるでしょう。

何も手配しないでいて「そのまま借りられるだろう」
という思い込みは危険です。

だから、中古戸建の所有者が勝手に
「あの駐車場は、そのまま借りられますよ」
と何の確証もなく言うのは、もちろんNGです。

駐車場の所有者でもないのに、確認もせず
そんな事を言うのは、まったくおかしな話です。

ところが、以前その「おかしな話」
が実際にあったのです。

それは、アパートの専用駐車場の事です。
入居者用の駐車場ですが、近隣の中古住宅を建てた人から
駐車場を貸してほしい。
と、アパートのオーナーに頼み込み、
車を置く事になったのです。

そして、何年も経ち建物を売却する事になったのです。
ところが、「駐車場はついているから大丈夫」
と売却の条件？として、買主に伝えていたそうなのです。

当然駐車場のオーナーにも話をしていません。

建物を購入する方も、駐車場は無いけれど借りる事ができるなら。
と何の疑問を持たず購入に至ったのでした。

ある日、中古住宅を購入した方が
「駐車場の契約に来ました。」
と突然やって来ました。

その中古住宅を売却した事も
駐車場の解約についても何も聞いていません。
だから、何のことかさっぱり理解できませんでした。

そこで初めて、売主から駐車場は借りているから。
と、中古戸建を購入するときに言われている。
と聞いたのです。

アパート専用の駐車場です。
元々、駐車場の所有者は外部の方の利用は断りたい。
と以前から考えていたのです。
それでも中古戸建の所有者には、
以前の経緯があるので断りにくい。
と、仕方なく駐車場を貸していました。
だから、その人が解約するのなら
他の人に貸すのはやめたかったのです。

それなのに、駐車場契約付きで売却？
あり得ない事に本当に驚いたのでした。

そんな事情を知らなかった新しい所有者。
逆に困ってしまいました。
それでも、これを機に外部には駐車場を貸さない事を伝えたのです。

すると、以前の所有者から抗議の電話がかかってきたのです。
借りていた駐車場だからそのまま継続したんだ。
と、あまりにも勝手な言い分です。
貸主の許可なく、借主が勝手に駐車場を貸す。
そんな事は出来る筈がないのにです。

当然解約もしていません。
こんな長い間借りてやっていたのに、とあきれる言い分。
更に調べてみたら、賃料を半年滞納していました。
所有者も調べていないのが悪いのですが、
賃料も払わず、好き放題なふるまい。

でも、新しい家の所有者はある意味騙されたのでしょう。
何とかしてくれ、
と泣きつかれ結局駐車場を貸すことになりました。

こんな事は、もちろんあってはならないし
常識では考えられません。