空き部屋が犯罪に利用される？

ニュースでも、最近よく目にするようになった賃貸の空き部屋問題。

何と、空き部屋が犯罪に利用されている。
というものです。

不正薬物の受取先に空き部屋を指定する。
置き配の依頼をして、後で受け取る。
こんな方法で利用されていることがあるようなのです。

本来入居希望者や内見希望者は不動産会社や
大家さんと一緒に物件を見に行く。
と言う姿が、原則でした。

でも、管理会社以外の仲介会社が現地案内。
というときには、現地にキーボックスを設置しておく。
など、仲介会社や管理会社の手を取らない方法がとられます。

もちろん、開錠方法を教える為には、
どの会社でどの担当が案内するのか。
これを予め確認している筈です。

仲介会社は、物件を見せるにあたって
照明の消灯、窓閉め、鍵の施錠、
また室内を汚さないようにする。
という責任を持たなければいけません。

通常不動産会社間では、このルールは守られている筈です。

ところが、このような常識が守られない事があります。
それも、犯罪に利用される原因の一つかもしれません。

遠方からの仲介会社であっても
管理する立場からすれば、
お客様だけで勝手に物件を見に行く。
という事は、基本お断りしています。

それは、お客様は内見のルールを理解していない
という事があるからです。

例えば、空き部屋のトイレを使ってしまう。
窓を開けっぱなしで帰ってしまう。
きちんと施錠をしない。

ひどい場合、室内に土足で入ってしまった。
という事すらありました。

調べてみると、開錠方法を伝えられた仲介会社が
お客様にそれを伝えてしまうのです。
そして、お客様に自分で見に行くよう伝えるのです。

そのような事が行われると、
勝手に部屋に出入りできたり
誰にその開錠方法が伝わるかわかりません。

まして、鍵のスペアを作ることも可能かもしれません。

もし、そのような事があれば
不法薬物の受取場所にされたり
勝手に人が出入りする原因にもなりかねません。

このような案内の仕方は
現実的に行われているようなので
大変怖い事です。

当社では、幸い管理物件は定期的に
巡回しているので、このような犯罪に利用されている。
という事はないようです。

でも、以前お客様から部屋を見たい。
と言われたときこんなケースがありました。
開錠方法を教えてほしい、というのです。
勝手に都合の良い時に見に行きたいから。
というものでした。
当社では、勝手に見に行かれることは、
基本お断りしています。

それをお伝えすると、他社に紹介してもらった時、
開錠方法を教えてくれた。
というのです。
なんで教えてくれないのか。
と言うのです、
その時は、ご覧になるのであれば
ご案内します、とお伝えしてお断りした事があります。

空き部屋や、合鍵。
この管理はとても大事だと思います。

現地に、ポストの中などにむき出しで鍵をしまっておく。
というのも大変危険です。

鍵のありかをしってしまうと、
勝手に中に人が出入りすることになりかねません。

空き部屋の管理には十分に注意しよう。
と改めて思います。