ワンオーナーだった賃貸マンション。時を重ね売却することになりました。
新築時から当社で管理させていたマンション。
オーナーが購入されたのは、不動産バブルの
まさに真っ只中でした。
当時は、賃貸用のアパート、マンションが続々と建てられました。
収益用の物件を所有していると
間違いなく儲かります!
と言われた時期でもあります。
おそらく、今と比べ物にならないほど高額で
オーナーは購入されたと思います。
それからバブルは弾け、不動産に手を出した方は
かなり痛手を負いました。
そんな中でもこのオーナーは地道にマンション経営をされていました。
そして、時代は変わっていきました。
今回そのマンションを売却することになったのです。
バブル期に建てられた賃貸物件。高齢化の波が押し寄せる。
それは、オーナーが高齢になり、
お亡くなりになってしまったからです。
バブル期に購入された物件、築年数もそれなりに経過。
よくあるケースですが、賃貸については
オーナーがほぼ一人で管理していました。
周囲の家族は全くノータッチ。
マンションの事は、何もわかりません。
不動産バブル時には、賃貸物件がどんどん買われました。
それから30年が経過。
物件も当初のオーナーも高齢化が進みました。
木造アパートの場合。
維持する為には、それなりの費用をかけ大規模な工事が必要になります。
そうでなければ、壊して建て直すか、売却してしまう。
そんな時期になります。
それは、RC造、鉄骨造のマンションであっても
あまり変わりはありません。
バブル当時に収益物件を買われたオーナーは
資金繰りに困ったのでなければ
結構そのまま所有されている方がいます。
だから、余計に高齢化の波が押し寄せてきているのです。
そして、遂にオーナーが亡くなったのです。
賃貸物件は相続したくない。
高齢化が進む中
早くから次代のお子さんなどに賃貸を任せる方もいます。
でも、お子さんたちは賃貸は面倒と思われる方もたくさんいます。
そうすると、相続が発生したときに
売却しよう、という事になるのです。
今回もオーナーが亡くなられた時
マンションは手放そう、と決められました。
ローンが残っていないとしても、
建物も高齢化が進み維持管理にも費用がかかります。
最近の賃貸ニーズに合わせるためには
物件への投資も必要です。
それらを抱え、面倒な賃貸経営はしたくない。
というのが本音でしょう。
購入された時のように高額で売却できる
とはもちろん、思っていません。
それでも、これからを考えれば
賃貸経営から手を引きたいと思ったのです。
収益物件に人気のある最近。購入希望者が増加
幸い、最近は不動産バブル?とまでは行きませんが
収益不動産に人気があります。
退職金などで投資してみたい、
とか、年金代わりに賃料収入を得たい。
など動機は多少違いますが
小さな安い貸家から、木造アパートまで
特に、数千万円までの物件に人気があるようです。
また、最近増えているのが
賃貸を仕事にしていく。という方です。
当初は、小さな戸建てやアパートから始まり
所有物件を増やしていきます。
そして、それを業としていくのです。
当社の取引しているオーナーの中にも、
そのような方は着実に増えているようです。
更には、個人オーナーを目当てにして
収益不動産を購入しようとする
不動産会社も増加しています。
アパート、マンションでも転売を繰り返して欲しくない。
当初からのオーナーの手を離れる収益物件があります。
専門の不動産会社がそれを多少安く購入。
ある程度、外観に手をいれたり、室内に手を入れました。
見栄えもよくなり、一般受けする物件に変わります。
そして、それは更に高い金額で売却されていきます。
当社でも、オーナーが修繕費用が捻出できず
仕方なく、少し安めに売った物件がありました。
それが、短期間のうちに驚くほどの高値になり売りに出されました。
それでも、もちろん売れはしました。
そんな事例がいくつもありました。
ひどい時には、その物件は数年のうちに所有者が何度も変わります。
仕方がないのですが
少しでも入居者を大事にしてくれる。
転売を繰り返されたくない。
そんな事を思うようになりました。
今回も無事売却先が決まりましたが
物件を大事にして欲しい
という気持ちは変わりません。
いつまでも、という訳には行きませんが
出来るだけ入居者には気持ちよく住んでいただきたい。
と思っているところです。
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