家賃管理には保証会社の利用や口座引落が効果的
賃貸物件でも口座引落が増えています。
保証会社を利用するのが一般的になり、
家賃も保証会社の口座引落を利用。
当社も、最近はほぼその形をとるようにしています。
そうする事によって、家賃滞納が減少してくるからです。
大家さんの口座に家賃を振り込む昔ながらのやり方
以前は、家賃と言えば
入居者が毎月大家さんの口座に振り込む。
という形が一般的でした。
大家さんは、毎月口座を確認する必要があります。
それが当たり前でした。
家賃が入っていなければ、大家さんは
未納している人に督促します。
そんな風に毎月、毎月入金を確認している大家さん。
そうしていれば特に問題はありません。
ところが毎月通帳を確認しない大家さんがいるのです。
最近は、ネットで入金を確認する。
という大家さんも増えそういう方はもちろん問題ありません。
問題なのは、入金確認のためには銀行まで出向き、
毎回通帳に記帳し確認しなければならない。
という大家さんたちです。
賃料の入金は必ず毎月行いましょう。
通帳記帳の為に銀行へ行かなければならない。
という大家さんは、高齢の方が増えてきました。
その為、銀行にわざわざ出向くのが面倒。
また、銀行まで出かける事がだんだん難しくなった。
という方が増えてきています。
毎月確認すべき入金ですが、だんだん確認しなくなり、
半年に一度、良くて2,3か月おきにしか確認しなくなった。
という大家さんが結構いました。
そんな中、かなり特殊なケースではありますが
10年間、一度も家賃を確認しなかった。
という大家さんがいたのです。
賃貸している物件は貸家1軒。
そのせいもあるのかもしれませんが、10年間一度も通帳を見ていませんでした。
ある日、何かのきっかけで確認することになりました。
驚くなかれ、入居者は10年間一度も家賃を払っていなかったのです。
未納賃料は数百万円になっていました。
10年の間、一度も督促されることが無かった入居者は
だんだんと平気になっていたのかもしれません。
払わない入居者が、もちろん悪いのは確かです。
でも、確認しなかった大家さんにも責任があります。
最終的には裁判にまでなってしまいました。
一度も払われない家賃。入居者の把握もされていない。
ここまで、ひどいケースはあまりない。
と思っていました。
ところが、まだ近いケースがあるのです。
大家さんは、通帳記帳はしていました。
でも、かなり大雑把なやり方だったようです。
新規契約をした入居者がいました。
その入居者は契約してから、一度も家賃を振り込まなかったのです。
入居者名義で一度も家賃が入らないので
大家さんは、その入居者の名前すら把握しませんでした。
結果、その人は退去したのだろう。
と勝手に思ってしまったのです。
そして、その状態でなんと4~5年が経過。
入居者の事で、問題があり
大家さんに家賃がきちんと払われていますか。
と当社が確認しました。
そこで、初めてその事実が発覚したのです。
大家さんは、もちろん自分でアパートを管理しています。
家賃振込先は、大家さんの口座です。
家賃が入っていないと、「何とかしてくれ」
と頼まれる事はありました。
でも、まさか一度も払っていない。
とは思いもしませんでした。
膨れ上がる滞納家賃。やがて回収は困難になります
ここまでの事は無くても
2,3か月に一度しか確認しない。
という大家さんもいました。
そんな大家さんには、必ず確認してください。
と何度も注意したこともあります。
家賃を滞納してしまっても、
1か月分や2か月分くらいであれば、
支払う事はできる可能性があります。
ところが、1か月の賃料を滞納する人に
何か月分の家賃を払わせるのは、難しいからです。
だから、数年間も家賃を払わなかった。
というケースは、家賃回収はとても難しくなります。
裁判をしても、費用と手間がかかります。
大家さんにとっては、かなりのダメージです。
家賃管理の方法も見直しが必要です。
まだ、大家さんの口座に家賃を振り込みさせている。
自分で通帳を記帳しに行く。
そんな大家さん。
可能であれば、今後は口座引落を利用することをお勧めします。
また、人的保証。連帯保証人というシステムも
結構危険が事があります。
契約当初は良くても、契約期間が長くなると
弊害が出てきたりします。
不動産会社に家賃管理をしてもらう。
口座引落を利用する。
これからは、その方法をおすすめします。
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