何年も連絡の取れない貸主。入居者は一体どうするのでしょうか
貸主さんと連絡が取れない。
まさか、そんな事があるのでしょうか。
たまたま、留守で連絡が取れない。
長期間不在でしばらく連絡が取れなかった。
という事は、あるかもしれません。
電話も仕事中なので、出られなかった。
というのは普通だと思います。
ところが、何年も一向に連絡が取れない。
こんな事があったのです。
近所に住んでいた貸主が逝去。誰が管理するのでしょうか。
もともとこの近隣にあるアパートで
貸主さんも比較的近所に住んでいました。
お母さんの所有していたアパートだったのですが、
亡くなられた為、3人のお子様が相続することに。
でも、アパートの家賃管理や維持については
実質的にお父さんがやっていました。
でも、お父さんも高齢になったので
息子さんの一人が管理全般を引き受けたのです。
ところが、その息子さんが突然亡くなったのです。
アパートの事は、お父さんと息子さんだけがわかっていました。
お父さんは高齢の為息子さんが管理を引き受けたのに
結局、誰も何もわからない。
という状況になってしまったのです。
相続人はアパートを放置したまま。連絡が途絶えて数年
当社は、昔からそのアパートの募集や修繕などを
やっていました。
管理契約は締結していないので
何度かその話をしたのですが、
息子さんが自主管理をされる、という事でそのままに。
お子さんが三人で相続したので、
亡くなった息子さんの分も二人のお子さんが相続しました。
でも、他のお子さんたちは地方に住んでいて
このアパートの事は全くわからないのです。
更に、理解しようという気持ちもなかったようです。
お父さんは、高齢になり東京で一人暮らしは出来ません。
その為、地方のお子さんが連れて帰られました。
当初は、家賃口座を変更して欲しい。
とか、お父さんの住んでいた家の状態を見てくれ。
など、連絡が来ていました。
でも、それから段々と連絡がとれなくなったのです。
劣化の進むアパート。補修費用がかさむと知り放置。
アパートも古くなっています。
色々と補修も行わなければなりません。
費用は、高額になる事が予想されます。
そして、満室だったアパートも
入居者も高齢になり、少しずつ退去してきました。
退去後も修繕費がかなり高額になりそうです。
初めは、「直してそのまま貸せないの?」
と言っていた貸主も、費用がかさむと知った瞬間。
全く返事をもらえなくなったのです。
当初お伺いしていた電話もつながりません。
同じように郵便で送っても届かない。
一度だけ、つながった時に送付先と電話番号を確認。
その後は、そこに連絡をしました。
でも、それに対して何ら返答がいただけない。
そんな状態が、数年続いているのです。
所有者の管理責任は一体どこに行ってしまったのでしょうか。
アパートは、既に半分空室です。
でも、入居している方から
修繕などの依頼があれば、当社が手配するしかありません。
本来お金のかかる事なので、貸主の承諾が必要です。
でも、それを待っていては入居者が生活できません。
自分の所有しているアパート。
更に入居者もいるアパート。
責任もある、と思うのです。
当社も、入居者が困ると思うので色々手配しているのです。
あまりにも、ひどい対応に何度かお手紙で
現状を訴えてきました。
手紙が戻ってこないという事は、届いているのか?
と思うのです。
最近も壊れたエアコンを交換したので、
その請求書を苦情と共に送ってみています。
最近、かなり頭の痛い賃貸物件です。
何か良い手だてはないか、と試行錯誤している日々なのです。
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