中古物件の売買、メリットやデメリットがあります。

家を購入する際、
エリアや広さ、購入金額など。
自分にあった条件で考えた時に
中古物件という選択肢が出てくる事があります。

新築より価格が低いとか
どうしても欲しい立地だから、
或いは、とても気に入った家だったから。

など中古物件にもたくさんのメリットがあります。

でも、不安に思う点があるかもしれません。
それは、どんな事でしょうか。

中古物件ですから、築年数は様々でも
経過年数なりに傷みや汚れがあるのは当然です。

また、住んでいた方によっても
建物の状態がかなり違うのも中古の特徴です。

２０年経過していたとしても、
所有者が豆に補修や修繕をし、本当にきれいに使用していた。
そのような建物は、とても状態がいいものです。
購入してから、ほとんどそのまま住めるかもしれません。

逆に、それほど古くないのに
所有者が殆ど手をいれておらず、汚したままにしていた。
という物件は、購入した後もリフォーム費用がかかるでしょう。

売買の条件に【現況渡し】という言葉があれば
そのままの状態で引渡をする。
という事になるからです。

そのような状況は、一般的には価格に反映する事が多いようです。

でも、一般の人が所有していた中古物件でも、
雨漏りがする、とか構造体に問題がある。
という事があれば、引渡後であっても（期間は限定されますが）
売主の責任となります。

今は、中古物件の取引時に
【インスペクション】という制度が２０００年位から使われています。
これは、建物の状況を住宅の専門家によって
建物の劣化具合や不具合などを客観的に調査するもので、
これによって、中古物件が安心して取引できる方法となっています。
ただ、これはあくまでも任意であり、必須ではありません。
更に、売主側が予めインスペクションをしてくれている事もあります。
また、これは買主側が希望して行う事もできます。

費用もかかる事ではありますが、お互いに安心して
売買ができるのは、とても良い事だと思います。

以前、売主が住んでいる中古物件を売却した事がありました。

その時、売主さんは住んでいるので家具や荷物をどけて
室内を細かく見ることができません。

したがって、売主さんに聞き取り調査を行う事となります。
〇雨漏りはありますか？
〇シロアリは出ていますか？
〇不具合はありますか？

など、お答えいただく事になります。

無事売却が成立し、家具や荷物を撤去してみたら。
何と、飾ってあった写真などの裏に雨漏りの後があったのです。
調査してみると、明らかに雨漏りしていたようです。

これは、明らかに建物の瑕疵（きず）となります。
それも、売主側が補修すべきものです。
もし、予め雨漏りを買主に伝えていて
買主がそれを了承していたのであれば、問題は別でしょう。

その結果、売主が費用負担をし屋根を直すことになったのです。
屋根の修理費用は決して安いものではありません。

売主は激怒していましたが、仕方がありません。

こんな事にならないように、
売主はきちんと、建物の状況を買主に伝える事。
或いは、インスペクションなどを行っておくと
更に良いかもしれませんね。