老朽化してきたバブル期の小規模マンション。所有者の高齢化に問題が。

古くなってきた分譲マンション。
バブル期のたくさん建てられた
比較的小さなビルがたくさんあります。

当時は、収益をもたらす不動産として
かなり高額で取引されていました。

今では、当然かなり価格も下がり
老朽化もあり、修繕にも費用がかかるようになってきました。

そんな中ビルを昔から所有している方たちの中にも
色々と問題が出てきています。

昔から所有し続けている所有者は
やはり高齢化が進んでいます。
物件を所有し続けている事が辛い、
という話をよく耳にします。

ご自分で住んでいる方もいますし、
賃貸に出されている方もいます。

賃貸物件としていても、様々な問題が出てきます。
設備や大規模修繕などには、費用がかかります。
また、入居者とのトラブルにも対処する必要があります。

そんな事に対処するのが「辛くなってきた」
と言われます。
【終活】の一環として、所有している不動産を売却しよう。
と考える方も少なくありません。

実際に、ここ数年そんな所有者の方から
売却の依頼を受ける事も増えてきました。

でも、そのような物件に自ら住んでいる場合。
建物の維持管理に費用がかかるようになっても、
住まいなので、処分する事もできません。

でも、人に貸している訳ではないので、
多少設備が傷んでも、住めるように直せばよいでしょう。

ただ、家族が独立してしまい、一人で住んでいる。
そんな方は、自分に何かあった時に
マンションの維持を家族に頼まなければなりません。

自分だけで管理していたけれど、
何かあった時にわかるようにしておかなければならない。
先日もそんなご相談を受けました。

管理費・修繕積立金の支払。
そんな事も家族に伝えておかなければ、
きっと支払いが滞るに違いない。

そんな事も心配されていました。
確かに、マンションの１室であれば
所有者全員に迷惑がかかるかもしれません。

早めに家族に相談しておこう
とその方は言っていました。

所有している不動産について
賃貸に出している、いないに関わらず
共同住宅や分譲マンションの場合。

終活として、自分で処分を考えておく。
或いは、引き継ぐべき身内の方には
不動産の内容についても説明しておく。

どちらにしても、必要な事です。

今まできちんと支払いをされていた所有者。
ある日、突然連絡が取れなくなり
支払が滞り始めた。
という事が実際に起こっています。

相続登記も義務化になる時代です。
不動産を所有している方。
これからの事は
早めに考えておく必要があると思います。