高齢になりこれから先を心配。相談に来られました。
以前飲食の店舗を借りていたお客様Aさんが来店されました。
年齢的にもきつくなったのでお店を辞められたのです。
相談したいと言われるのでお話をお聞きしました。
Aさんは、お子様がいらっしゃないので夫婦お二人暮らしです。
大きな財産がある訳ではないけれど、ご自宅を所有しています。
子供に残しておく必要もないので、これから先何かあった場合に周囲の方に迷惑をかけたくない。
その為にどんな方法を取れるのか教えて欲しいとの事でした。
ご夫婦二人だけの家族。周囲に迷惑をかけたくない
将来的に周囲に迷惑をかけない。
考えられるケースとして
・ご夫婦のどちらかが高齢の為に介助等が必要になる可能性がある。
或いは、ご夫婦二人ともそのような状態になる可能性がある。
・どちらか亡くなった時、財産の処分方法を考える
・亡くなった時の諸々の手続きをやってもらう必要がある。
色々ありますが、こんな内容が予測されます。
実際に、お子様のいないご夫婦が相次いで亡くなられたケースがありました。
相続人として後から亡くなった奥様のご兄弟に相続権利があり、皆さん高齢の為相続問題を調べている間にも、ご兄弟の数人が亡くなられてしまったことがあります。
相続人の数は増え続けましたが、(ご兄弟のお子様たちに相続権が移ったので)実際に家の片付けをしてくれる人は、財産をほとんどもらえない甥御さんだった。
その時も、当社が窓口となりましたがかなり時間もかかり苦労したことがあります。
ご相談にこられたAさんも、そんな事になると大変なのではないかと思われたようです。
財産の処分方法も考える必要があります。
大きな財産は、自宅という不動産。
日々の生活費は何とかなると言われます。
身辺整理の一つとして
・自宅を売却しお金に換えておく。
それは、一番わかりやすい方法です。どちらかが、介助が必要になった時も想定し
高齢者用の施設などに入居する費用も作れます。
更に、老々介護は大変な事です。そのリスクも回避できます。
・自宅を担保にお金を借りる方法
自宅に住み続けたいけれど、手持ちの費用ではゆとりがない時などに考えられるやり方の一つです。
リバースモゲージという方法です。
自宅を担保に生きている間融資を受けるのです。
売却しないで、老人ホームなどの施設への入所金にもできます。
リースバックという売却して、家賃を逆に払って生活していくという方法もあります。
亡くなった後で親族などが売却したりする手間はありません。
自宅という不動産に限った考えなので、そのほか色々と問題もあるとは思います。
リバースモゲージやリースバックも金融機関で取り扱ってはいます。
でもそれぞれ、メリット、デメリットもあるので簡単には考得ないほうが良いところもあります。
誰に頼むか、遺言書の重要性
色々な財産を残すと相続などで問題になる事も多いようです。
元気に生活できる間は楽しんで暮らし、余分にお金を残さないのも良いでしょう。
ただ、亡くなった後の事もきちんと考えておかなければなりません。
今はお葬式やお墓も生前に決めておく方も増えているようです。
でも、出来るだけ遺言書を残しておくことも大切です。
ご夫婦それぞれが、残しておくと良いと思います。
それこそ、残った方に出来るだけご迷惑をおかけしない方法です。
お元気なうちに相談にこられたAさん。
まず、どうやって暮らしていきたいかを考え、その方法を現実にするための方法を選ぶ必要がありますね。
そして、やはり遺言書の作成をお薦めしました。
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