事務所が水浸し!テナントさんから必死の訴えが
長い間、防水・塗装工事などビル全体のメンテナンスを全く行っていませんでした。
オーナーの自主管理物件でしたが、メンテナンスには全く気を配っていなかったのです。
10年以上も壁に雨染みができたり、大雨の時には水が垂れてくるなどの症状がありました。
その場しのぎの対応で、コーキングしたり、壁のヒビをふさぐなどをしてきました。
そうこうしている内に、ビルの状態はどんどん 悪くなっていったのです。
オーナーさんが高齢で判断能力がなくなってしまった
オーナーは、そんな事を繰り返している内に認知症と思われる症状が出てきました。
それでも、ご家族にはビルの事は触らせず、全て自分でやっていました。
契約の仲介は昔から当社で行っていました。
賃貸人への連絡や、困りごと、家賃滞納などは全て当社が行っていた状態。
数年の間に、テナントさんには何度も家賃の振込先を変更するよう依頼してきます。
そして、依頼した事を忘れてしまうので家賃が入金しているかどうかも、わからなくなってしまったのです。
当社も困り果てている内に、突然オーナーさんは亡くなられてしまったのです。
初めてわかった雨漏りのひどさ!
後を継がれたご家族の方。
初めて、当社に来られて今までの事を始めて聞かれたのです。
そして改めて、管理を依頼されたのです。
すると、早速ひどい雨漏りの報告が入居者からありました。
簡単な補修ではもう、効きません。
3階建ての2階部分の事務所。
少々の雨でも天井壁から滴り落ちるほどの雨漏りです。
壁にはブルーシートをかけ、床にはバケツ。
天井は雨漏りでクロスも剥がれてきています。
これは、急がなければ入居者が本当に困ってしまいます。
1階も床の隙間から雨が染み出してきていました。
テナントさんの商売にも差し支えてしまいます。
そこで、急ぎ工事業者で見積を取りました。
信頼している取引のある塗装屋さんに直接依頼。
その為、一般見積より100万以上安くあがりました。
屋上の笠木(かさぎ)から水が浸入
一番の原因は、屋上の笠木。陸屋根の屋上の立ち上がりの部材です。
壁の上にカバーしているものです。
そこが、継ぎ目も腐食。笠木も腐食。
壁の内部に水が入り込み、ビルの壁内部が腐食してきていました。
壁を交換する事はできませんが、これ以上進まないように新しい笠木を作りかえます。
併せて、屋上・壁の防水塗装、ベランダの防水工事・階段の塗装などを行います。
商店街の一画で隣地との隙間がほとんど無いようなビルです。
狭い場所に足場を組んで、職人さんが大変苦労して施工します。
それでも何とか、中に入って施工してもらえました。
そして、この程ようやく工事が完成しました。
完成後の様子はまた報告したいと思います。
関連した記事を読む
- 2024/12/02
- 2024/12/01
- 2024/11/29
- 2024/11/25