貸主による建物修繕。入居者の協力は必須です。
建物は、必ず年数が経過してくればメンテナンスが必要になります。
それを怠っていると、雨漏りや錆びなどが出てしまい建物の寿命を縮めてしまうかもしれません。
でも、なかなか分譲マンションなどのように、修繕計画をきちんと立てている個人オーナーは少ないかもしれません。
大抵は、「雨漏りしてます!」とか「壊れた!」
などの問題が起きてしまってから、慌てて対処する方が多いようです。
工事をしたいけれど、入居者と連絡が取れない!
最近あったケースでも、屋上や壁から侵入した雨で室内が大変な雨漏りになってしまいました。
もちろん、修繕する事になりました。
どころが、その建物の入居者の一部が協力をしてくれない、という事がありました。
テナントさんなので、そこで商売をされているので少々ご迷惑をおかけする事にはなります。
でも、建物本体の維持管理の為には修繕をきちんとしなければなりません。
その為には、当然入居者にも協力してもらわなければならないのです。
防水塗装工事を行う業者さんは、なかなか連絡もとれず大弱りです。
やっと、連絡が取れても、今度は早く終わらせろ!そんな感じです。
工事をする為に重い植木をどける必要が。
実は、そのテナントさんのお部屋は、最上階の為 いわゆるルーフバルコニーがあります。
商売なので見栄えをよくしたいのは当然です。
ですが、バルコニーは使用できますが、共用部でもあります。
消防法上のしばりもあります。
簡単に動かせないものなどは置いてはいけないのです。
ところが、大きな植木(かなり重い!)がいくつも置かれています。
百歩譲って、工事中はどけておくなどしてくれれば助かります。
でも、そんな協力はしません。
そのバルコニーだけ防水作業ができないのでは、本当に困ります。
オーナーも多額の費用をかけて修繕しているのです。
その場所が原因で、また雨漏りなどしたら大変です。
なので、業者さんが苦労して植木を動かし片方ずつ塗装するはめになりました。
貸主が行う工事は借主も拒否できない。
もともと、契約書には
建物の本体・躯体にかかわるような修繕は貸主が行う。
と記載してあります。
更に、その修繕を行う際に、借主はそれを拒否できない。
とも記載してあるのです。
当然と言えば当然ですね。
いくら、商売に差支えると言っても
その協力はしなければなりません。
もちろん、出来るだけ商売の邪魔にならないよう考慮することはもちろんです。
ですが、貸主が大事な財産を守るために行い、ひいては借り手も気持ちよく使用できるための工事です。
ここは、毅然と借主にも主張していって良い事です。
借主も協力は必須です。
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