老後どうしたら暮らせる?財産は不動産だけ①
年を取ってくると、色々心配な事が増えてきます。
最近そんな心配事のご相談を受ける事があります。
やはり一番気になるのが老後の生活費の事です。
よく、定年後に必要なお金は2000万円とか夫婦で2700万円などと言われます。
絶対ではありませんが、やはりある程度のお金を持っていないといけない
と言う事なのでしょうか。
老後に備えて資金が足りない。退職金なんてないし。
老後に備えてきちんと貯金や財産を持っている方。
心配ないという方は、立派です。
でも、皆がそうと言うわけではありませんね。
もらった退職金は住宅ローンの返済にあてたり
子供の教育費に使ったり。
それぞれですが、折角受け取った退職金
気づいてみたら残りが少なくなっていた。
と言う場合もあるでしょう。
ましてや、サラリーマンで無かった方にとって
退職金は普通ありません。
働いている間は普通に暮らせるだけのお金はありました。
でも、老後資金を貯める余裕なんてなかった。
そんな方も多いようです。
もちろん、かなり財をなしている方もいるでしょうが
皆がみんなそうではありませんね。
自営業者だった方は年金もほんのわずか。
相談に見えた方は、若い時お店をやっていた自営業者でした。
そのお店をやっているときに、当社と関わりがあったのです。
お店をたたんでから、何年も経ちました。
年金も自営業者の方なので国民年金だけです。
特別な積立などしていません。
そのわずかな国民年金だけでは、毎月赤字。
貯金もそれほどたくさんあった訳ではありません。
それが、だんだん減ってきて心配になったのです。
財産は住んでいる自宅。それを利用できますか。
相談に見えられたのは、
その方が自宅という不動産を所有していたからでした。
財産と言えるのは、自宅だけ。
その不動産を何とかできるのか。
それで、今後の生活を成り立たせることが
できるのか。
どうしたら良いか、まったくわからない状態で
お見えになったのです。
自宅を売却しなければならないのでしょうか。実際に住むところはどうする
その不動産を利用して、お金を手に入れたい。
一般的に考えると、こんな方法があるでしょうか。
1・自宅の売却 それによって現金を得る。
でも、その場合住む家が無くなってしまうわけです。
高い価格で売れれば、今後の家賃と生活費が出るでしょう。
もし、あまり高い価格で売れないのであれば
当面はしのげても
すぐに、そのお金は無くなってしまうかもしれません。
更に、公的な貸家以外住むところを高齢者が探すのは
結構難しいものです。
2.売却しても済み続けられる制度
リバースモゲージ、やリースバックのような制度を
利用する。
買取代金を受け取り、生存中はそのまま住み続けられる。
または、自宅を担保にして住み続け、死亡後売却などで
返済する。
そのような制度の事です。
この場合も、実際に売却する時の 50~70%程度の
価格にしかならないようです。
本当は、そのままそこに住んでいたい。
そう思われる方は、出来れば売却はしたくないものです。
これらの方法も、現実的かどうか。可能かどうか。
それは、もう少し細かく検証する必要があります。
実際に今後生活できるのか
計算してみる必要もあります。
そんなお話をすると、まずはご家族と相談する。
と、一旦帰られました。
高齢化が進む日本では、このような問題も増えてきています。
働けなくなってからの時間が長くなると
金銭的な余裕がなくなるでしょう。
早くから考える必要がありますね。
また、相談されてきた方とは、今後もお話をしていく予定です。
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