確定測量がなかなか終わらない。 その②
売買契約が成立し、引渡期限が迫った土地。
昔、私道を入れて売りに出された土地の為、売却にあたり正確な土地の測量及び私道の所有者全員に境界確認をしてもらう必要がありました。
境界確認をしてもらう人数は7人。1年も前から測量事務所に依頼していた物件です。
ようやく、最後の一人に立ち会ってもらったのが今年の3月半ばでした。なかなか、立会いをしてもらえなかった方に境界の確認をしてもらい、後は書類への捺印のみ。測量事務所から、来週には完了するので、土地を売却しても大丈夫と言われ契約をしました。
余裕をもって、引渡は1ヶ月半後としました。
もちろん、その土地は古家があったのですが、空家としてありました。
引き渡しには、土地の確定測量と私道を使用したり掘削をする為の承諾書を取得する事が条件となっていました。
その為に、買主には引き渡しの目途がつくまで契約を待ってもらっていました。
隣地からの承諾がもらえず、引渡ができない。
ところが、その最後の一人の隣地所有者。立会いのもと確認した筈でした。
土地の境は更地ではないので、現在あるブロック塀の上に標を打ちました。
そのブロック塀は古いので少々傾いているので、自分の土地が数センチ減っているのではないか、など色々と納得できない事があるようで、書類への捺印を拒まれました。
私道を掘削したり使用するための(新しい家を建築する為ガス管を入れたりするかもしれないので)承諾書もなぜかご納得して頂けません。何度も書類のやり取りやメールのやり取り(直接のお電話は受けて頂けない)を繰り返し、その返信を待つこと数週間。
遂に、契約上の引渡期日に間に合わなくなってしまいました。
さあ、大変です。これは違約になってしまう。
長い道のりの末、境界確認ができました!
どうしても隣地所有者と連絡が取れない状態のまま、契約上の引渡期日となってしまいました。買主も、こんな状況だからこそ逆にきちんと書類をとっていなければ、後々も心配です。
そこで、状況を納得して頂き、延期の合意書を取り交わしました。
その後、ようやく返信を頂き、測量事務所でも何人も上司を含めご連絡を頂き、売主からも手紙を出し、先方の要求するような文書に変更した承諾書を作成し。
本当に関係者全員が苦労し、それから2週間後ようやく書類をいただけました。
測量の依頼をかけてから、実に1年3ヶ月くらいは経ったでしょうか。
ようやく、引渡の日時を決める事ができました。
なかなか、大変な案件でしたが売主、買主、そして測量事務所、当社も全員でほっとし、喜びあいました。
よかった!
関連した記事を読む
- 2024/11/20
- 2024/11/19
- 2024/11/18
- 2024/11/17