年数の経過したアパートの売却問題
ひばりが丘近隣でも、この所中古のアパート、マンションが結構売りに出されています。
多いのは、バブル期の終わりごろにたくさん建てられた集合住宅です。
30年前後経過し、建物も経年により傷みも出てきたり修繕費もかかるようになります。
その当時の所有者もやはり同じように年齢を重ねられ、アパートを所有している事が大変になります。その為、当社でも長年管理してきた物件を売却して欲しいと依頼される事が増えています。
実際、中古アパートなどを売りに出そうとすると色々問題が出てきます。
問題のある物件ですが、買取が成立
まず、売却しようとする収益物件は大きな修繕費をかけていない事が多いのです。
大規模修繕をまめに行い、室内も良く手入れをしている。
そう言う物件で、手放そうというオーナーさんは少ないと思います。
賃料も下がり、毎年修繕費も増えるばかり。とても修繕費に回せない。
そして、物件自体に手を入れていないので、尚更空室になっても入居者が決まらない。賃料が下がる。そんな悪循環に陥るケースが多いのです。
そんな物件ですが、無事売却されました。
売却時には、室内がリフォームされていない事。外壁等も修繕されていない事。
更には、問題を抱えている物件である事。それを伝え、相場よりかなり安いと思われる金額で売却しました。
更に、問題を抱えているので一般消費者ではなく業者に説明の上買い取ってもらいました。
建物に瑕疵(かし)がある?
その問題と言うのは、白蟻でした。
アパートには、常に入居者がいます。何度か、退居しても室内リフォームをして新たな入居者が入る。と言う事が繰り返されます。
その年代のアパートに床下点検口などはなく、入居者のいる状態で白蟻防止の為の薬剤を塗布するなどされていませんでした。
ところが、春先に初めて入居者からお風呂場に蟻のような物が出てきた、と報告があったのです。他の部屋からは、一切そのような報告は無かったのですが、恐らく気にしていなかったのかもしれません。
入居者から、写真を撮ったから送りますと言われて約1ヶ月後に写真が送られてきました。調べてみると白蟻のようでした。
オーナーは、既に空室のリフォーム費用が捻出できない事から、売却を希望していました。ましてや、白蟻調査や駆除費用を出す事は尚更無理な相談です。
その為、オーナーは益々売却したい、と思われたのです。
中古物件の売買の場合、売主側は買主に建物の現況を伝えます。
特に、重大な問題を知っていた上で告知しなかったりすると損害賠償など大きな問題になります。
調査する事が出来れば、ベストですがその費用なども切実な問題です。
中古であれば、問題点もあります。それを、説明する事、購入する方もその点を理解して頂く事も重要です。
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