縄文の遺跡・下野谷遺跡公園
西東京市内で南関東屈指の規模と内容を誇っている下野谷遺跡。この遺跡を保護する為一部を公有地とし平成19年に下野谷遺跡公園が開園されました。
下野谷遺跡は、西東京市東伏見二丁目、三丁目、六丁目地内に所在する縄文中期の集落跡だそうです。
今から5000年前から4000年前の縄文時代中期に、南関東でも有数の規模と内容を誇る大集落があったのです。
石神井川一帯に広がる縄文時代の環状集落跡
集落にはお墓と考えられる穴群のある広場を囲むように住居跡や倉庫跡など並ぶ形で形成された「環状集落」という構造で、それが更に石神井川の谷を挟んで複数存在しているそうです。
何とも夢のある場所です。石神井川に面した陽当りの良い高台から低地にかけて広がっていたそうで、水と緑に恵まれたこの場所が採集や狩猟により生活をしていた縄文人にとって絶好の生活の場であったようなのです!
ここで、縄文人が住居を建て川で魚を取り、木の実を取ったりして暮らし、集落が形成されていたのです。
ただ、この公園は保護の為に埋められたままになっているので、一見するとただの広い野原に見えます。ただ、都市化の進んだ市街地に縄文時代の大集落がほぼ全域残されていることは珍しく保存状態も良いと言うことで、平成27年に西集落の一部が文化遺産として国の史跡に指定されています。
下野谷遺跡で開催されるイベント
現在は、行って見てもただの原っぱにしか見えない広い敷地です。一部竪穴住居の骨格が展示されていますが、それ以外は目立ったものはありません。
そこで、春と秋には下野谷遺跡の普及事業としてイベントが開催されます。
昨年5月には縄文のムラで春風と遊ぼう、と名うって凧揚げ大会が催されました。
秋には「縄文の森のあきまつり」として、火起こし体験や縄文ファッションショー、実際にさわれる遺跡の展示、屋台なども出て盛り上がります。
また、この遺跡で出土したものは普段は西原町にある郷土資料室で展示されています。
(西東京市西原町4-5-6 ひばりが丘、田無駅からバスで西原グリーンハイツ下車3分)
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sisetu/other/kyodo.html
イベント開催時などお子様と一緒に歴史を感じに訪れてみてはいかがでしょうか。
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