近頃話題の「事故物件」。安いけれど大丈夫?と言うお客様
【事故物件】という言葉。
最近映画になっている事もあり、認知度が高くなっているようです。
事故物件って何?
と、そもそも論になると意外に定義はあいまいです。
入居者が亡くなった場所である。と言うのがザックリとした定義でしょうか。
亡くなった状況によっても、すべてが事故物件とは言えないかもしれません。
それでも、最近物件のお問合せに
「事故物件ではありませんよね?」
と言う方が増えてきました。
事故物件の定義って何でしょう。人が嫌だと思う原因は
亡くなる原因でも、殺人・自殺・自然死がありますね。
でも、入居者が亡くなったと言うだけで
【事故物件】であるとは、もちろん言えない筈です。
高齢者であったり、病気であった方が亡くなってしまった。
亡くなってから、それほど時間も経たずに発見された。
と言う場合は、もはや普通の事かもしれません。
殺人や自殺 の場合。それを聞いた人が余り良い印象を持たない。
などの場合は、やはり心理的な瑕疵(かし)と捉えるでしょう。
更に、自然死であっても 一人暮らしで長い間発見されなかった。
これも、それを聞いた人は良い印象を持たないでしょう。
法律的な定めなどは、もちろんありません。
でも、一般的に考えてその部屋を借りるのはためらわれる。
と言う方が多ければ、心理的瑕疵と言えるでしょう。
その内容を知っていたら、住みたくなかった。
と思う方が大半である。
と言う場合も、事故物件と考えられるかもしれません。
そのケースは事故物件とは言えないのでは?それでも
この事故物件と言う言葉が、余りにも広がり過ぎて
逆にどうかな、と思う事もあります。
室内で入居者が倒れ(亡くなっていない)救急車で病院に搬送されました。
その後、残念ながら病院で亡くなってしまいました。
そんなケースが、ありました。
ところが、仲介した不動産会社が入居者募集の際
【告知事項あり】と記載したのです。
告知事項 と言うのは、事故物件に限りませんが
何等かの瑕疵(物理的な場合もある)があります、と言う時に使います。
賃貸物件の場合
その室内で、常識的に考えて 心理的な障害がある
と思われる時に使われる事が多いのです。
この【告知事項あり】と記載されていたお部屋は
通常の賃料より安く募集されていました。
更に、あの有名な 事故物件サイト に掲載されてしまいました。
このケースは、明らかに事故物件とは言えないのではないか?
と思うのです。
有名な事故物件サイト。掲載されて困ってしまう事も
あの有名な事故物件サイトでは、一度掲載されると
ずっと掲載されたままのようです。
よく見ていると、サイトに
このような場合なのか
「事故物件ではないので、すぐさまおろしてください!」
という書き込みがあります。
確かに、きちんとした裏付けをとって掲載しているのではないか。
とも思ってしまいます。
あの事故物件扱いされてしまった物件でもそう思いました。
また、かなり築年数の経ったアパート。
確かに数十年前に殺人事件がありました。
でも、その部屋は普通に何人もの方が普通に暮らし
空けば入居する。というお部屋になっていました。
それでも、事故物件サイトにはまだのっています。
更に、近所の方が古くからの住人が多く未だに
「あそこは、事件があった!」
と噂しているのです。
その位時間が経過していれば、告知事項として知らせる必要はある?
と思うレベルではあるのですが。
告知事項あり。本当ならば説明はしてもらえます。
人の感じ方は、本当に様々です。
実際に、告知事項あります。
とご説明して、その上で入居される方ももちろんいるわけです。
映画でもやっているように、賃料が安くなる事が多いからかもしれません。
例えば、昔
「お化けが出る・何かを感じる!」
として有名なマンションがありました。
何の根拠も無いのです。
昔その場所に処刑場があったから。
とかまことしやかに言われていたものです。
でも根拠のないうわさであったので
そこに限っては、その噂は風化したようです。
もし、貸主や不動産会社が、心理的瑕疵にあたるのではないか
と思える事を知ったうえで、黙っていた
それは場合によっては 損害賠償を請求できることになります。
でも、賃料が安いから何かあるの?
と思われるのであれば
正直に質問しても良いかもしれません。
正直な不動産会社はきちんと、ご回答しますよ!
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